3人の経営トップの時代を経て、パナソニックはこうなった。 11月5日の東京株式市場で、パナソニックの株式時価総額が1兆円を下回った。1兆円割れはデータを遡ることができる1986年以降では初めてのことだ。06年の時価総額のピーク時から7分の1に目減りした。株価は11月1日にストップ安(100円安)と急落。5日に385円、6日に376円まで下げた。 個人投資家の失望売りと、無配転落に伴う機関投資家の売り(無配株を持てないルールがある)が出ている。もちろん年初来の安値。37年9カ月ぶりの歴史的な安値だ。しかも、2年連続の巨額赤字は構造的なものであり、悪材料が出尽くしたという感じがまったく出てこない。このままいくと、シャープと同じように、企業継続のリスクである「継続企業の前提に関する重要な疑義」を決算短信に書き込む事態にもなりかねない。 なぜこのような事態になったのか? 多くの媒体で検証が行われて