SuchmosのYONCEこと河西“YONCE”洋介が旧友の仲間と始動させたバンド、Hedigan’s。結成の経緯はインタビュー前編で伝えた通り。後編では、1st EP『2000JPY』の制作背景から、彼らの「音楽」や「バンド」に対する考えと、楽曲に表れている人生観についてさらに深く聞かせてもらった。 前編で、大内岳(Dr)が自らを「音楽従事者」と呼んでいたが、身を捧げるようにして鳴らすHedigan’sの楽曲では、音楽に導かれるようにして出てきた音と言葉が続く。だからこそ、その音には作り手の心の奥にあるルーツミュージックへの愛とカウンター精神が表出し、書き手であるYONCEの人生観や社会への眼差しが飾り気のないまま言葉になっている。作為的に音楽を作ることから距離を取っているHedigan’sはたいそうなことを成し遂げようとしているバンドではないとも言うが、YONCEが最後に残した「音楽が