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ブックマーク / suumo.jp (184)

  • 10年住んでも飽きないエンタメタウン、三軒茶屋|文・鈴木 梢 - SUUMOタウン

    著者: 鈴木梢 三軒茶屋には、飲み屋がとにかく多い。多いどころか、ほとんどが飲み屋で構成されていると言ってもいいくらいの街。次いで多いのが、古着屋、カフェだろうか。 とにかく飲み屋が多いものだから、少人数、大勢、ひとり、どんな飲み方にも対応する店がそれぞれいくつもある。それに、フレンドリーな酒飲みが多い街なので、飲み屋で仲良くなってそのまま友達になる……なんてことも珍しくない。 そんな三軒茶屋に、私は10年住んでいる。しかも、三軒茶屋のエリア内で引越しをしてまで住み続けている。 それなのに、だ。私は三軒茶屋であまりお酒を飲まない。だからこの街でできた飲み友達はもちろんいないし、ひとりで飲み屋に入る勇気もない。 じゃあ、なぜ私は三軒茶屋に10年も住み続けているのか。 私はとても飽きっぽい。長年同じ趣味を続けることはほとんどないし、同じ会社に勤めるのが3年以上続いたこともない。そんな私が住み続

    10年住んでも飽きないエンタメタウン、三軒茶屋|文・鈴木 梢 - SUUMOタウン
  • 僕をゴキゲンにしてくれる街、松陰神社。|文・石井ブレンド - SUUMOタウン

    書いた人:石井ブレンド 1984年10月17日生まれ、大阪府出身、吉興業所属のピン芸人。1500軒以上の国内外のカフェを訪れるコーヒー好きから、書籍「全人類に提唱したい世界一手軽な贅沢 おいしいコーヒーライフ入門」を出版したほか、松陰神社前でカフェ“GOODFEELING COFFEE”を経営している。 「初めて来たけど、めっちゃいい街ですね」 東急世田谷線、松陰神社前駅から徒歩30秒の場所にオープンした僕のカフェにやってきてくれた仲間たちが、みんな必ずこう言う。 僕はその度に「めっちゃいいやろ?」と自慢げに言い、まるでここで育った人間かのような振る舞いをする。まだ住んで一年も経っていないのに。 この街で、自家製の焼き菓子と、自家焙煎のコーヒーを提供している。カフェの名前は「GOODFEELING COFFEE」。GOODFEELINGとはゴキゲンという意味。来た人がゴキゲンになって帰っ

    僕をゴキゲンにしてくれる街、松陰神社。|文・石井ブレンド - SUUMOタウン
  • みんな妙蓮寺に住めばいいのに。横浜にほど近い、日常を生きるまち|文・安達茉莉子 - SUUMOタウン

    写真・文: 安達茉莉子 筆者:安達茉莉子(あだちまりこ) 作家、文筆家。大分県日田市出身。政府機関での勤務、限界集落での生活、留学などさまざまな組織や場所での経験を経て、言葉と絵による作品発表・エッセイ執筆を行う。著書に『毛布 - あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)、『世界に放りこまれた』(twililight)ほか。 菊名の次、というより横浜から各停で4駅 横浜の妙蓮寺に住んでいます——と言うと、大体の人はどこでしたっけ、という顔をする。東急東横線で、菊名駅の次。新幹線も停まる新横浜の近く。そう説明するが、実際住んでみると、「横浜駅から各停で4駅」と言いたくなる。 3年前にここに引越してきてから、私の生活地図はそれまでの都内を中心にしたものから、ぐんと変わって、横浜文化圏を中心とするも

    みんな妙蓮寺に住めばいいのに。横浜にほど近い、日常を生きるまち|文・安達茉莉子 - SUUMOタウン
  • フルリノベーションしたマンションに住む私が、いくつもの障壁を乗り越えて理想をかなえるまで - マンションと暮せば by SUUMO

    写真:関拓弥こんにちは、mihozonoと申します。普段は会社員として、サービス企画の仕事をしています。 2023年、念願のフルリノベーションをしました! 完成までにはいくつもの壁と長い道のりがあったため、これからリノベーションをする方の参考になればと思い、私の体験談を紹介します。 すてきな友人宅を訪れて、リノベ熱が高まる 私は以前から「リノベーション」という考え方や文化が好きで、台湾のリノベーション建築を巡る旅をしたり、リノベーションスクールに参加したこともありました。元の物件を活かすことで唯一無二の空間が出来上がったり、昔の面影やストーリーを感じられるところに新築にはない魅力を感じます。 そんな私が自分でもリノベーションをしてみたいと思い始めたきっかけは、フルリノベーションした友人宅を訪れたことでした。自分の暮らしに合わせて自由に設計をしているのを見て、賃貸に自分の暮らしを合わせるので

    フルリノベーションしたマンションに住む私が、いくつもの障壁を乗り越えて理想をかなえるまで - マンションと暮せば by SUUMO
  • 街の風景が音楽制作の鍵に。韓国のDJ・Night Tempoが魅せられた「東京」 - SUUMOタウン

    構成: 伊藤美咲 撮影: 小原聡太 編集: ピース株式会社 80年代のジャパニーズ・ポップスをダンス・ミュージックに再構築した音楽ジャンル「フューチャー・ファンク」。そのジャンルの人気を押し上げたのが、韓国人プロデューサー兼DJのNight Tempoさんです。 これまでに、80年代の昭和歌謡を中心に、さまざまな楽曲をアレンジした音源を発表してきました。中でも竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」をアレンジした動画はSNS上でも大きく拡散され、2000万回再生を突破するほどの話題に。 日でのメジャーデビューや大型フェスへの出演なども果たし、今年ついに念願の東京移住が実現。Night Tempoさんに、東京への想いやお気に入りスポット、街から得た音楽のインスピレーションについて伺いました。 お話を伺った人:Night Tempoさん 1986年生まれ、韓国出身。米国と日を中心にDJ兼プ

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  • 30代で2度のマンションリノベーションを経験したからこそ言える、理想的な住まいのつくりかた - マンションと暮せば by SUUMO

    2016年に中古マンションを購入し、自宅をフルリノベーションした元建築家・編集者の小山和之さん。その経験と知見をまとめた2020年のnote「元建築家が自宅をリノベして考えた、リノベーションの教科書」は多くの読者に読まれ、リノベを検討している人たちの参考になると好評を博しました。 元建築家が自宅をリノベして考えた、「リノベーションの教科書」|小山和之 / designing そんな小山さんも、実は初めてのリノベーションで「やり残したこと」や「次に活かしたいこと」も感じていたといいます。それから6年後、30代で2度目のマンション購入・リノベーションに臨んだ小山さんに、経験者だからこそ伝えたい「理想の住まいづくりのポイント」について、たっぷり語っていただきました。 小山和之|デザインメディアdesigning編集長/weaving代表取締役。デザインを伝える仕事に携わる 子どもの保育園を変えず

    30代で2度のマンションリノベーションを経験したからこそ言える、理想的な住まいのつくりかた - マンションと暮せば by SUUMO
  • レスキュウ、リバプレ、北極星。夢があつまる服の街、堀江にきらめく夢のあと。 - SUUMOタウン

    著者:祷キララ 2000年生まれ。大阪府出身。2009年、映画『堀川中立売』(柴田剛監督)でデビュー。その後、映画『Dressing Up』(2012/安川有果監督)で初主演を果たす。主な出演作品に映画『左様なら』、『アイネクライネナハトムジーク』、『サマーフィルムにのって』、『忌怪島』、パルコ・プロデュース2024『最高の家出』など多数出演。 映画やドラマだけではなく舞台や広告、モデルの活動など幅広く活躍している。 この春で、堀江をはなれて6年が経った。大阪ファッションタウンとして知られつつある堀江は、私の故郷だ。アメリカ村、オレンジストリートを中心に、ブランドの直営店、古着屋、セレクトショップ、カフェに家具屋にライブハウス。そこに集う若者たちでいつも混沌としている。帰省するたびに新しいお店を見かけるし、通学路だった道は整備され、タワーマンションが建設中。故郷は大発展中だ。 今日も堀江

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  • 練馬歴30年超『酒のほそ道』の作者・ラズウェル細木がこの先もずっと練馬で暮らしたい理由(上井草~石神井公園) - SUUMOタウン

    インタビューと文章: スズキナオ 写真: 関口佳代 連載開始から30年を迎える長寿グルメマンガ『酒のほそ道』。酒と肴を愛してやまない会社員・岩間宗達とその仲間たちが、その日その時の酒席を堪能する様を、なんとも美味しそうに、また楽しそうに伝えてくれるこの作品は、多くの酒好きや通たちを魅了し続けてきた。 ©️ラズウェル細木/日文芸社その作者であるラズウェル細木さんは、故郷の山形県から大学受験の浪人生時代に上京して以来、東京を拠点に生活している。大学入学以降、都内のあちこちで暮らしてきたが、30代の半ばからは東京都練馬区に住まいを定め、ご人いわく「ここから引越すことはないでしょうね」と、現在の居場所に強い愛着を感じているという。 そこで今回は、ラズウェル細木さんのお住まいの周辺を散歩しつつ、お気に入りのスポットや街の魅力などについてたっぷりとお話を伺ってきた。 ラズウェル細木さんと上井草か

    練馬歴30年超『酒のほそ道』の作者・ラズウェル細木がこの先もずっと練馬で暮らしたい理由(上井草~石神井公園) - SUUMOタウン
  • 徳島で、今日も渦巻いている。|文・田丸まひる - SUUMOタウン

    著: 田丸まひる 徳島と東京が意外と近いことを、みんなは知らない友達に会うために久しぶりに東京に行ってきた。自分なりのおしゃれを楽しんでいるのを見せ合ったり、言葉に対するときめきをあれこれと話し合ったりするのには心が躍った。それぞれの暮らす場所で、みんな色々なことに立ち向かったり傷ついたりしてきている。 東京と徳島の間は、飛行機を利用すれば一時間と少し。わたしの住んでいる鳴門は空港からも近いし、仕事なら日帰りもできる時間距離だ。陸路なら、高速バスで神戸や大阪まで出て、新幹線に乗り換えると便利だし、夜行バスもある。意外と簡単に行き来できるんよ、と思う。 行けばぽんとたどりつくのに「遠くからようこそ」を今日もたっぷり浴びる けれど、徳島には電車が走っていない。鳴門にも、どこにも。これから電車が走るであろう見込みも今のところはない。わたしも含めて地元の人たちが「汽車」と呼ぶディーゼル機関車が、架

    徳島で、今日も渦巻いている。|文・田丸まひる - SUUMOタウン
    takutakuma
    takutakuma 2024/05/30
    大塚国際美術館は一度行ってみたいけど、行くなら数日間かけて行きたくなるので、近くに住んでるのいいな。
  • 西荻の街が好き過ぎて「西荻案内所」を運営していた夫婦が語る西荻窪の魅力とは【いろんな街で捕まえて食べる】 - SUUMOタウン

    西荻窪の魅力を発信すべく、2013年から2016年にかけて西荻窪駅周辺をボランティアで案内するスペース、その名も「西荻案内所」を運営していた奥秋圭・亜矢夫に、古さと新しさが混在する西荻窪の紹介をしていただいた。 偶然と必然が生んだ西荻窪での新生活 今回、西荻窪を案内してくれる奥秋夫の出身地は、デザイナーである圭さんが山梨県、そしてディレクターの亜矢さんが愛媛県。どちらかが、あるいはお二人ともが地元民だと勝手に想像していたのだが、全然違った。 西荻窪とはまったく関係ないところで生まれ育ち、それぞれが東京にある別の大学へと進学し、卒業後に共通の趣味である演劇を通じて出会ったという間柄。 そんな二人が、なぜ「西荻案内所」を運営することになったのだろうか。まずは西荻窪に移り住んだ理由から伺ってみた。 在りし日の西荻案内所、2016年4月頃。写真提供:奥秋圭 奥秋圭さん(以下、圭):「上京してか

    西荻の街が好き過ぎて「西荻案内所」を運営していた夫婦が語る西荻窪の魅力とは【いろんな街で捕まえて食べる】 - SUUMOタウン
  • 神楽坂、家賃2万7千円。誰とも出会わなかった1年半|文:荒田もも - SUUMOタウン

    著者: 荒田もも 自分だけのポストが欲しいと思ってひとり暮らしをはじめた。自分宛てに届いた手紙やハガキを、誰かが先に読む可能性のない、自分だけのポストが欲しいなと思った。 誰も入れない部屋 ひとり暮らしをはじめて間もなく、部屋の鍵をなくしてしまった。 その日通った場所を遡るようにたどったが、見つからない。気づいた時にはすでにだいぶ遅い時間になっていた。交番にも届けられていなかった。ぼんやりと灯りがともった交番で遺失届を書きながら、どうしようかな、と思った。部屋に入ることができない。 鍵開けの業者を電話で呼んで家の前で少し待つと、狭い道に軽自動車が入って来るのが見えた。軽自動車の扉が開くと、そこにはありとあらゆる道具が並んでいて、とても安心したのを覚えている。 15分後、鍵開け師が言った。 「だめだ。原始的すぎて開けられません」 わたしの住みはじめたアパートは、神楽坂駅から徒歩5分、家賃2万

    神楽坂、家賃2万7千円。誰とも出会わなかった1年半|文:荒田もも - SUUMOタウン
  • 私の大好きが詰まった街・京都 祇園祭と自然とコーヒーとケーキとか|文・てらいまき - SUUMOタウン

    写真・文: てらいまき大文字山から望む京都市 ただの幼なじみ程度の関係だった京都 私は結婚して家を出るまでずっと京都の中京区で暮らしてきた。中京区は錦市場(京都錦市場商店街)があったりお寺も多く、八坂神社があり祇園祭とも関係が深い地域なので、クラスメイトには、囃子方*1や旅館の跡取り、和菓子屋の⚫︎代目など京都と縁のある家柄の子がたくさんいた。 でも私の家は継ぐものがない一般家庭だったので、京都が歴史ある街であり、日を代表する観光地であることに気づいたのはだいぶ時間がたってからだったように思う。 京都っぽいところといえば家の造りが町家だったことくらい。でもそれも夏は暑くて冬は激サムの古い木造の家という認識であった。 二条城のまわりを体育で走らされることはあっても中に入ったこともないし、京都御苑(地元民は「御所」と呼ぶ)もとてつもなく大きな公園という認識だし、成人するまで金閣寺も見たことな

    私の大好きが詰まった街・京都 祇園祭と自然とコーヒーとケーキとか|文・てらいまき - SUUMOタウン
  • 「東京建築祭」18の名建築を無料で特別公開! 東京駅や三越日本橋本店などの普段は見られないエリアも開放。実行委員長・倉方俊輔さんが見どころ語る

    「東京建築祭」18の名建築を無料で特別公開! 東京駅や三越日店などの普段は見られないエリアも開放。実行委員長・倉方俊輔さんが見どころ語る 今年、2024年5月、東京の日橋、丸の内、銀座エリアを中心に、「東京建築祭」なるイベントが開催されることをご存知でしょうか。建築の祭りと聞いてすぐにイメージが湧かない方も多いのではないかと思いますが、その実態は普段関係者しか中に入れない建築を一般公開し、自由に見学ができるようにするというもの。過去にSUUMOジャーナルでも取り上げた、京都・神戸の「モダン建築祭」や約10年の歴史がある大阪の「生きた建築ミュージアムフェスティバル」で行われてきた建築公開イベントが、5月25日・26日を中心に待望の東京初開催となります。 どのような建築が公開されるのか、そしてイベントの見どころを、実行委員長の倉方俊輔さんにお聞きしてきました!

    「東京建築祭」18の名建築を無料で特別公開! 東京駅や三越日本橋本店などの普段は見られないエリアも開放。実行委員長・倉方俊輔さんが見どころ語る
  • 23歳、千駄ヶ谷。初めての東京生活を支えた“気”の良い街|文・阿部栞 - SUUMOタウン

    著: 阿部栞「東京で初めて住む場所が千駄ヶ谷なんてかっこいいね。そこは東京を知り尽くした人が最後に選ぶ街だよ」 上京したての23歳、新卒1年目だった私は、二回りほど歳が離れているだろう男性の言葉にピンと来ず、「そうなんですかぁ」と適当に返事をした記憶がある。 生まれ故郷である宮城県・利府町から就職を機に上京し、初めての一人暮らしで住んだ街は千駄ヶ谷だった。入社した会社のオフィスが千駄ヶ谷にあり、近所なら家賃補助が出るという理由で、どこの街とも比較検討せずに決めた。 宮城の山の上から、いきなり渋谷にも新宿にも徒歩で行けるような場所に住む人間になれるなんて。ミーハー心を募らせて住み始めたが、千駄ヶ谷は想像していた「大都会」とは違っていた。 「都会は空気が汚い・緑が少ない・治安が悪い」と故郷の大人たちは声をそろえて言っていた。けれど、ここは新宿御苑や明治神宮の大自然と明るく澄んだ空気で満たされて

    23歳、千駄ヶ谷。初めての東京生活を支えた“気”の良い街|文・阿部栞 - SUUMOタウン
  • 小岩のイトーヨーカドーで教わった、自分が大人になったこと|文・古賀及子 - SUUMOタウン

    写真・文: 古賀及子 埼玉の実家から東京の短大に通っていた私は、入学半年ほどで通学に音を上げた。 実家は大宮とか川口といった東京に近い都市ではない、もっとずっと奥、気の埼玉だ。学校へは片道2時間。通えなくはない、でも正直かなり遠い。実家の最寄駅を走る路線の電車の数が少ないのにも参った。帰宅時、うっかり1逃がすと家に着くのが1時間遅くなってしまう。 幸いにして父方の祖父母が東京に暮らしていた。まだ元気だった祖父母は喜んで私を居候として受け入れると言ってくれたから、すぐに実家を出て転がり込んだ。品川区の街だった。 祖父母にかわいがられ、すっかり居心地よくぼんやり暮らしているうちに気づけば短大の卒業はすぐそこにやってきた。短大では軽音サークルに所属していた私は、格的に音楽活動に打ち込むのだという先輩たちに流されて、なんと就職しなかった。先輩方と違い、私はバンドにも楽器にも気で取り組んで

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  • 京成立石 変わりゆく街並み、エンドロールの続き|街と音楽 - SUUMOタウン

    著者: にたないけん 自室、スタジオ、ライブハウス、時にはそこらの公園や道端など、街のあらゆる場所で生まれ続ける音楽たち。この連載では、各地で活動するミュージシャンの「街」をテーマにしたエッセイとプレイリストをお届けします。 ◆◆◆ けたたましい踏切の音を聞きながら電車の通過を待っていると、隣にいる母と男児の会話が耳に飛び込んでくる。 『ちゅっちゅは電車大好きだね』 『うん』 『今度また電車乗ろっか?』 『うん、電車ね、乗るのも好きだし、降りるのも好き!』 踏切が開いて人々が歩き出す。 ちょうどその瞬間、ホームと線路に、この世のすべてを浄化するような夕陽が差し込んできて、僕はさんざん悩んでいた引っ越しをやめることを決意する。 やっぱり立石に住みたい。 「この街は僕のもの」 岸田繁の歌がファンファーレのように脳内で鳴りまくっている。 もう一度言おう。 このまま立石で暮らしたい。 芯からそう決

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  • 上京1年生、芸歴18年目の吉本芸人 「国分寺」という選択。|文・奥田修二(ガクテンソク) - SUUMOタウン

    著: 奥田修二(ガクテンソク) SUUMOをご覧のみなさまこんにちは。ガクテンソクです!ガクテンソクは吉興業に所属するお笑いコンビです。2005年9月結成、第28回NHK新人演芸大賞 演芸部門賞、第50回上方漫才大賞 奨励賞などを受賞していて、THE MANZAIでは、2011・2013・2014にファイナリストに選ばれています。 すいません。いきなり、企業のパーティーなどの営業で、舞台に立つ前に司会者の方からされる、ほぼWikipediaをコピペした、この世で1番恥ずかしいコンビ紹介のような文章からはじめてしまいました。 ということではじめまして。ガクテンソクの奥田と申します。芸歴18年目の漫才師です。これまでずっと関西で活動していたのですが、今年の4月に東京に籍を移しました。四十路を超えた頭で、新しい路線図を覚えることに四苦八苦しておりますが、なんとか1日数回の乗り間違えで耐えており

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  • 阿佐ヶ谷、「古書コンコ堂」へまっしぐら - SUUMOタウン

    著: ikm “街の古屋”というイメージがある。チェーン店ではなくて個人経営で、専門店ではなくてたくさんのジャンルを扱っているけれど、“なんでも”扱うというわけではなくて、棚を見ていけば独自のセレクトがされているのがわかる気がしてくる。店舗は全体がみやすい広さで、気取り過ぎということもないけれど、店構えも店内のレイアウトも気が利いている。街にも馴染んでいて、誰もが気軽に入りやすいようなお店。と書いていくとイメージというよりは個人的な好み、理想のお店の話にもなってきてしまうのだけど、そんなイメージにぴったりというか、そのお店からイメージしたような最高の“街の古屋”があるのです。阿佐ヶ谷に。それが古書コンコ堂。 阿佐ヶ谷駅の北口からロータリーを渡って、アーケードを抜けたら商店街を進んでいく。この古書コンコ堂に向かう通り、商和会商店街にも数年前にひとつ思い入れが出来ていて。この通りとそこに少

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  • うどんの流体力学者たち〜見えない丸亀を求めて - SUUMOタウン

    著者: 谷頭和希 丸亀と東京の二拠点生活が始まった 私は、チェーンストアや街、空間について書いたり、話したりしている。肩書はその時々によってライターだったり、作家だったり、批評家だったりする。とにかく、「場所」についてあれやこれややっている人間だ。 そんな私が、去年の11月から香川県・丸亀と東京での二拠点生活をはじめた。さまざまな事情が重なり、それまで続けていた仕事を辞めてフリーランスになったからだ。さまざまな事情、というのの大部分は親類の都合で、その親類がいるのが丸亀なのである。 最初のうちは、なんだか観光気分。丸亀といえば、日一高い石垣を持つ丸亀城や、地元を代表するB級グルメ・骨付鳥が有名で、数日間はそれらをしっかり堪能した。 思いの外、高い丸亀城に興奮したり、 骨付鳥の名店『一鶴』で骨付鳥をたらふくべたり とはいえ、外せないのが、うどんだろう。丸亀を車で走っていると、あちらこちら

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  • 横浜、一回性の連続する街へと向けた視線の束|文・島口大樹 - SUUMOタウン

    著: 島口大樹大学進学を機に横浜でひとり暮らしを始め、四年に亘る学生生活のほとんどをそこで過ごした。よく、あてもなく街を散策していた。もう場所は忘れてしまったけれど、どこかの公園で行われていたフリーマーケットで中古のフィルムカメラを買ったことがきっかけだった。 なんとなく手に取ったNikonのそれはあまりに重たく、かなり年季が入っており使えるのかもわからず、ブルーシートを敷いただけの陳列棚に戻した時だった。隣に立ちこちらの手元をじろじろ見ていた客と思しきおじいさんが口を開いた。 「なに、兄ちゃん、これ買わないの?」「いや、もう少し回って考えようかと」「いつ戻って来るの?」「まだわからないですが……」「なんだよ、これすげえいいやつだよ。こんな値段なのあり得ないよ」「はあ……」「兄ちゃん今買わないなら、俺買っちゃうよ」 そんな調子で煽られ続け——その間、店主のおじいさんは何故か一言も喋らなかっ

    横浜、一回性の連続する街へと向けた視線の束|文・島口大樹 - SUUMOタウン