「プロフェッショナル」の歴史と定義を辿る 慎泰俊: 尊敬するプロフェッショナルの方にその「仕事ぶり」を聞く本連載。第6弾の今回は、マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京支社長を務め、現在東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)の企画・推進責任者をされている横山禎徳さんにお話を伺います。まず、横山さんにお聞きしたかったのは「プロフェッショナル」とはそもそも何なのか、ということです。 横山禎徳: みんな「プロフェッショナル」って言葉をよく使っているけれど、定義を知って語っているのかな、といつも思うわけですよ。よく「プロになりなさい」とか言うじゃない。大企業で「君たちはプロになりなさい」と言っているが、そうなればなるほど会社に対する忠誠心は薄れるんですよ。プロフェッショナルとしての共感や連帯感が強くなり、組織に対する帰属心は二の次になっちゃうものだから。 だから、企業のトップ