ユネスコ=国連教育科学文化機関は、西アフリカのマリで反政府武装勢力によって破壊された世界遺産トンブクトゥの遺跡の現地調査を行い、多数の貴重な古文書が焼失するなど、被害が予想以上に深刻であることを明らかにしました。 マリでは、偶像崇拝を禁止するイスラム教の教えを厳格に捉える反政府武装勢力が去年、北部の都市トンブクトゥを支配下におき、ユネスコの世界文化遺産に登録されている遺跡を破壊しました。 マリ政府はフランス軍の支援を受けて、ことし1月、反政府武装勢力からトンブクトゥを奪還し、現地の治安が改善したことから、ユネスコでは先月28日から今月3日にかけて遺跡の現地調査を行いました。 その結果が7日、明らかになり、15世紀から16世紀に作られた宗教指導者の墓が完全に破壊されたほか、保管されていた4200点余りの貴重なイスラム教の古文書も焼失したということです。 被害の状況について、調査団の責任者は「