【ベルリン=井口馨】ドイツで約150年前に絶滅したとされるオオカミが近年、隣国ポーランドから流入して生息域を拡大している。 グリム童話「赤ずきん」を生んだ国での「復活」を歓迎する声がある一方、家畜が襲われる被害に頭を痛めている。 独連邦自然保護庁によると独全土で2015年にオオカミに襲われて犠牲になった家畜は約700頭に上る。ベルリン郊外の牧場で肉牛数十頭を飼育するフランク・ミヒェルヒェンさん(51)も約3か月前、1頭がオオカミに襲われ、「手塩にかけた牛を殺され、我慢できない」と話す。 ドイツでは、オオカミは19世紀後半に絶滅したとみられていた。再び群れが確認されたのは2000年になってからだ。東西ドイツの統一で警備が緩くなったポーランドとの国境の川に増設された橋などを通って渡ってくるようになった。
スウェーデンのクリスティーネハムン(Kristinehamn)近郊でのオオカミ狩りで撃ち殺されたメスのオオカミ(資料写真、2010年1月2日撮影)。(c)AFP/OLIVIER MORIN 【2月25日 AFP】スウェーデンの農家や狩猟者たちは、オオカミ狩り禁止令を非難し、市民的不服従も辞さない構えだ。彼らにとってオオカミは人々の生活を脅かす存在だからだ。 南部の街カールスタード(Karlstad)郊外で小さな牧羊場と食肉処理場を営むエルザ・ルンド・マグヌッセンさんは「オオカミと共存はできると思うが、今ほどたくさんになるとそうはいかない。人間に近づき過ぎている」とAFPに語った。「1週間前にもすぐそこで、オオカミがヘラジカの子どもを殺したばかり」と彼女は首を振った。「オオカミが自分の家の敷地にいつでも侵入して来ると分かっていたら、生活がまったく変わってしまう。飼い犬を庭で遊ばせもしないし、
オオカミの尿 エゾシカ食害対策に効果なし 百年以上前に絶滅、敵と認識せず 北海道稚内市の実験 (12/10 11:55) 市が設置したオオカミの尿を使った「忌避剤」 【稚内】市は、増加するエゾシカ対策として、天敵オオカミの尿を使い、市街地への立ち入りを防ぐ実証実験をした結果、「有効性が認められなかった」と発表した。国内で約110年前にオオカミが絶滅したため、シカが敵と認識しなかったとみられる。 実証実験は、10月8日~11月30日まで、シカが多く目撃されるノシャップ岬西側の富士見地区周辺約2キロで行った。米国のオオカミの尿を布にしみ込ませた市販の「忌避剤」を高さ1メートルのくいに取り付け、60カ所に設置した。 実験は、シカによる食害などが深刻化したため、初めて実施。野生生物が尿などで縄張りを主張する「マーキング」の習性を利用し、シカを市街地に近寄らせないようにする狙いだった。 実証実験前に
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