2015年10月1日のブックマーク (2件)

  • 格安葬儀 「これでよかったのか」と悩む人、心晴れやかな人

    かつては大勢の会葬者が訪れる葬儀が一般的だったが、近年は「家族葬」「直葬」と呼ばれる低価格・小規模な葬儀が全国的に広がっている。「安い」「アットホームでよかった」という具体的なメリットを挙げる人や、「親族からみすぼらしい葬儀をするなと責められた」や「いつまでも自宅に弔問客がひっきりなしになる」というデメリットを語る人がいるが、より深刻なのは遺族の「心」への影響だ。ライターの池田道大氏が、格安葬儀経験者の声をレポートする。 * * * 千葉県在住のAさん(55)が「身勝手な話ですが……」と切り出す。 「認知症の末に父が亡くなって解放された気になり、5万円ほどの最も安い直葬にしました。気持ちの整理はついていたはずですが、祭壇も供花もないなか作業が淡々と続き、火葬の際は“当にこれでよかったのか”と胸が苦しくなりました。正直、今も心が落ち着きません」(Aさん) 同じ直葬でも都内在住のBさん(52

    格安葬儀 「これでよかったのか」と悩む人、心晴れやかな人
  • 苦しまないと、死ねない国『欧米に寝たきり老人はいない』

    せめて、死ぬときぐらい安らかに逝きたい。 だが、現代の日では難しいらしい。老いて病を得て寝たきりになっても、そこから死にきるためには、じゅうぶんな時間と金と苦しみを必要とする。寝たきりで、オムツして、管から栄養補給する。痰の吸引は苦しいが、抵抗すると縛られる。何も分からず、しゃべれず、苦しまないと死ぬことすらままならない。 タイトルの「欧米に寝たきり老人はいない」理由は、簡単だが単純ではない。というのも、「寝たきりになる前に(延命治療を拒否して)死ぬから」が答えであることは分かっていても、なぜ「延命治療を拒否する」ことが一般化しているか明らかでないから。書によると、数十年前までは日と同様に、終末期の高齢者に対し、濃厚医療が普通だったという。欧米では、これが倫理的でないという考えが広まり、終末期は「べるだけ・飲めるだけ」が社会常識になった。金の切れ目が命の切れ目。高齢化社会に伴う医療

    苦しまないと、死ねない国『欧米に寝たきり老人はいない』