ブックマーク / synodos.jp (9)

  • 障害者差別解消法、社会に求められる“合理的配慮”とは?/大野更紗×近藤武夫×荻上チキ - SYNODOS

    障害を理由にした不当な差別を禁止し、当事者からの要望には負担が重すぎない範囲で“合理的配慮”が求められる「障害者差別解消法」が4月から施行された。 “合理的配慮”とは何なのか?これから社会が考えるべきことは。差別禁止部会の骨子策定に委員として参画した大野更紗氏と、教育現場における障害者への合理的配慮を研究・実践する東大先端研准教授・近藤武夫氏が解説する。2016年04月04日放送TBSラジオ荻上チキ・Session-22「障害者差別解消法が施行。“合理的配慮”には『建設的対話』が必要」より抄録。(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などな

    障害者差別解消法、社会に求められる“合理的配慮”とは?/大野更紗×近藤武夫×荻上チキ - SYNODOS
    tamanekosan
    tamanekosan 2017/07/02
    “合理的配慮とは、みんなに等しい機会を保証すること(イコール・オポチュニティ)、障害があろうがなかろうが、人間なら誰でもその機会に参加できるということ(イコール・アクセス)を認めた上で、調整”する
  • 保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?/山田哲也 - SYNODOS

    文部科学省が実施した保護者調査のインパクト 専門家会議による議論を受けて、2013年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)では、毎年実施される体調査とあわせて、多様な観点から学力に影響を与える要因を分析する「きめ細かい調査」が実施された。 この調査は、(1)経年変化分析調査、(2)保護者に対する調査、(3)教育委員会に対する調査から構成されている。なかでも人びとの注目を集めたのは保護者を対象にした質問紙調査で、そこで得られたデータを用いた調査報告書が2014年・2015年に公開されている(リンク先は容量の大きいPDFなのでご注意ください)。 なぜこの調査結果が着目されたのか。やや遠回りになるが、その背景を整理してみよう。 90年代後半にいわゆる「学力低下」論が社会問題化し、2000年代以降には日でも保護者の社会経済的地位(SocioEconomic Status:SES)を把握し

    保護者の所得は学力にどれほど影響があるのか?/山田哲也 - SYNODOS
  • 図書館は格差解消に役立っているのか?/片山ふみ・野口康人・岡部晋典 - SYNODOS

    映画『スリーパーズ』(Sleepers)の主人公の一人であるマイケルは、ヘルズ・キッチン(地獄の調理場)と呼ばれるスラムで育ったが、少年院の図書室において独学で勉強し、地方検事になった。このようにアメリカ図書館は、あらゆる人が無料で利用できる開かれた教育施設であり、極端な例を挙げればホームレスが億万長者になるような階層の流動化に寄与する役割をもつとされている。(注) (注)たとえば、ジャーナリストの菅谷明子は、著書『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告―』のなかで、ニューヨーク公共図書館が情報へのアクセスを担保し、個人の力を伸ばし、コミュニティを活性化させている実例を鮮やかに報告しており、同様の議論は図書館情報学者の川﨑良孝もおこなっている。 つまり、「富めるものはますます富み、貧しきものはますます貧しくなる」という、いわゆる「マタイの原則」を打破する存在として図書館は期待されてい

    図書館は格差解消に役立っているのか?/片山ふみ・野口康人・岡部晋典 - SYNODOS
    tamanekosan
    tamanekosan 2015/12/07
    現場では「本当に図書館が必要な人は図書館にはこない」という事は体感として理解していて、統計や論文としてそういう事実が補強されれて、ではどうするかという事なんだと思う。特に児童サービスでは顕著だと思う。
  • 「TSUTAYA図書館」と「図書館論争」のゆくえ/山口浩 - SYNODOS

    このところ、図書館が、かつてないほどの関心の対象となっている。 そのきっかけを作ったのは、佐賀県の武雄市図書館だろう。「改革派」の市長(当時)が、TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)(以下「CCC」)を図書館の指定管理者にする方針を打ち出し、賛否うずまく中でスタートした新しい図書館が、その後もさまざまな議論を呼び起こし続けている。武雄市に続いて神奈川県海老名市がCCCを指定管理者とする図書館をオープンし、宮城県多賀城市、岡山県高梁市、山口県周南市などでも計画が進行中である。こうした流れを受け、それまでの「武雄市図書館問題」から、「TSUTAYA図書館問題」と呼ばれるようになった。 「「TSUTAYA図書館」神奈川県・海老名市に誕生が決定 市が発表」(ハフィントンポスト2013年11月22日) http://www.huffingtonpost.jp/2013/1

    「TSUTAYA図書館」と「図書館論争」のゆくえ/山口浩 - SYNODOS
    tamanekosan
    tamanekosan 2015/11/29
    図書館関係者や利用者の持つセルフイメージが利用しない一般市民と解離しているというのは、関係者は自覚的でないといけない。中の人は特に過剰な意味を付けがち。
  • 世界の日本研究者ら187名による「日本の歴史家を支持する声明」の背景と狙い/小山エミ - SYNODOS

    米国をはじめとする海外の日研究者ら187名が、連名で「日歴史家を支持する声明」を発表した。 内容よりもまず注目すべきは、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』のエズラ・ヴォーゲル氏、『敗北を抱きしめて』のジョン・ダワー氏、『歴史としての戦後日』のアンドリュー・ゴードン氏、『歴史で考える』のキャロル・グラック氏、『国民の天皇』のケネス・ルオフ氏、『天皇の逝く国で』のノーマ・フィールド氏ら、学問的にトップクラスであるばかりか米国のアジア政策にまで影響を与えるような名を知られた大物が、ほぼ全員名を連ねていること。わたし自身も署名したが、あとになってリストを見ると、わたしなんかが入って当にすみません、と謝りたくなる気分だ。権威主義的だと言われるかも知れないが、これだけ有名人が揃うと壮観。そして、この声明が発表されたことが、尋常ならぬ事態だということが分かる。 声明は、安倍首相が日の総理として

    世界の日本研究者ら187名による「日本の歴史家を支持する声明」の背景と狙い/小山エミ - SYNODOS
  • 日本にあるもう1つの言語 ――日本手話とろう文化/金澤貴之 - SYNODOS

    手話は、耳が聞こえない人たち(すなわち、「ろう者」)の間で使われる、主として手を用いてお互いの意思を伝え合う手段である。手話は、今やテレビ番組にもしばしば登場するし、街中で見かけることも珍しくはない。専門外の人たちにとっても、「手話」という言葉を知らない人は少ないだろう。 ただ、その手話なるものが、音声言語の代替手段にすぎない、身振りに毛の生えたものだと考えていないだろうか。手話は、日語、英語、他の音声言語と比べて遜色なく機能する、日語とは異なる統語構造によって成り立っている1つの完成された言語である。 手話が1つの言語として成り立っていることについては、もう少し言葉を足して説明をしなければなるまい。ここで言うところの「手話」とは、主として耳が聞こえる者(ろう者に対して、こちらを「聴者」という)が、音声を発しながら手話単語を併用して表出するものを指すのではない。ろう者同士の間で用いられ

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  • 「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS

    文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治 亀井伸孝 文化人類学、アフリカ地域研究 社会 #アパルトヘイト#曽野綾子 ・曽野綾子氏の産経新聞コラムには、第一の誤謬「人種主義」と、第二の誤謬「文化による隔離」の二つの問題点がある。 ・現状において、より危険なのは、第二の誤謬の方である。 ・文化人類学は、かつて南アフリカのアパルトヘイト成立に加担した過去がある。 ・アパルトヘイト体制下で、黒人の母語使用を奨励する隔離教育が行われたこともある。 ・「同化」を強要しないスタンスが、「隔離」という別の差別を生む温床になってきた。 ・「異なりつつも、確かにつながり続ける社会」を展望したい。そのために変わるべきは、主流社会の側である。 2015年2月11日の『産経新聞』朝刊に、曽野綾子氏によるコラム「透明な歳月の光:労働力不足と移民」が掲載された。 「外国人を理解するために、

    「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS
    tamanekosan
    tamanekosan 2015/02/25
    “南アフリカのアパルトヘイト撤廃と手話公認の二つの歴史は、多言語・多文化の共存をはかろうとする私たちにとって、得がたい重要な先行事例であり、学ぶべき教科書である。”
  • 絵本の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆/荒木啓史 - SYNODOS

    の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆 荒木啓史 教育社会学・比較教育教育 #絵#読み聞かせ 子供の学力は、家庭の経済水準や保護者の学歴と密接に結びついている。昨今、そうした見解を様々なメディアで目にすることが多くなったが、果たして当なのだろうか。また、仮に当であるとしたら、どうすれば家庭の経済水準等にかかわらず、子供の学力を高めることができるのだろうか。 三菱総合研究所が文部科学省より委託を受けて実施した分析結果を見ると、確かに家庭の社会的・経済的な要素が子供の学力に影響を与えていることが明らかとなった。一方で、家庭環境にかかわらず、子供が小さいころに絵の読み聞かせをすることにより、子供の学力が高まる可能性が示唆されている。そのエビデンスと、今後に向けた若干の示唆を紹介していきたい。 文部科学省は平成19年度から、全国の児童生徒の学力・学習

    絵本の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆/荒木啓史 - SYNODOS
  • 教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS

    大人気コーナー「高校生のための教養入門」。今回お話を伺ったのは教育行政学者の村上祐介先生。あまり馴染みのない教育行政学について、基的なお話を聞いてきました。教育行政学には「教育の行政学」と「教育行政の学」という考え方がある!? 教育委員会ってどうしてあるの? 教育行政学のマニアックな面白さとは? いままさに高校に通っている高校生に、ぜひお読みいただきたいインタビューです。(聞き手・構成/金子昂) ―― 最初に先生のご専門である教育行政学がどんな学問なのかをお教えください。 教育行政学でよく議論になるのが、「教育行政の学」なのか「教育の行政学」なのかなんですよね。これまでは「教育行政の学」として発展してきたのですが、最近は「教育の行政学」も必要なのではないかと考える研究者も出てきていて、ぼくもそのひとりです。 ―― ふたつの違いをお聞きする前に、まずは「行政学」と「教育行政」について教えて

    教育は誰が統治しているんだろう?――教育を構造的に眺める/教育行政学者・村上祐介氏インタビュー - SYNODOS
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