神戸市須磨区の私立滝川高校で、アーチェリーの矢が頭に刺さり、1年の男子生徒が重傷を負った事故で、兵庫県警須磨署は、矢を誤射した元同級生の少年(15)を近く重過失傷害容疑で書類送検する方針を固めた。 捜査関係者によると、少年は4月28日の昼休み中、アーチェリー部の部室で道具の手入れをしていて、アルミニウム製の矢(長さ約65センチ、直径約5ミリ)を誤射し、男子生徒に重傷を負わせた疑い。矢は右まゆ上に刺さり、深さは約7センチに達した。 同校は8月、「男子生徒に弓を向けたことは、著しく反社会的な行為にあたる」として、少年を退学処分にした。 少年は「学校が適切に指導していれば、防げた事故」などとして処分の無効確認を求めて神戸地裁に提訴している。