タブレット端末(以下、タブレット)を一人1台用いることにより、子どもたちが協働学習の成果の個人所有を通して自尊感情が育まれ、学習効果を高めることができるのではないか。ベネッセ教育総合研究所グローバル教育研究室ではこのような仮説を立て、公立小学校で実証研究を行った。 研究対象は、小学6年生理科の「人と環境」の単元で、まとめの場面にタブレットを用いた協働学習を実施。活用したのは、「XingBoard(クロッシングボード)」である。XingBoardは、4台のiPadを利用して、複数の人の意見やアイデアを付せんの形で簡単かつ自由に送り合うことができ、保存もできる。そのため、意見やアイデアの協働形成を効率的・効果的に行うことができる。