インストラクショナル・デザインとは、「教えること」をどのようにして効果的にするかを追求する。科目間のつながりや連携の模索は教員のみならず職員の仕事でもある。こうした意識から、早稲田総研インターナショナルでは、大学職員向けのインストラクショナル・デザイン入門セミナーを行っている。この意義について、講師を務めた向後千春早稲田大学人間科学学術院教授に寄稿してもらった。 インストラクショナル・デザインとはなにか 昨年10月11日に「大学職員のためのインストラクショナルデザイン入門」というセミナーを実施した。早稲田総研インターナショナルから、このセミナーの趣旨を聞いて、すぐに私はこの企画に賛同した。というのも、インストラクショナル・デザインの知見を最も必要としている職種のひとつが大学職員だと日頃思っていたからだ。 このセミナーは、2時間半という長さだったので、その中にインストラクショナル・デザイン(