【10月28日AFP】タイの首都バンコクに住む73歳のノイさんは、無償の食事を手に入れるため照りつける太陽の下で並ぶことができない日は、コンビニエンスストアで買ったパンにケチャップをかけて食べるしかない。1日当たり0.82米ドル(約123円)相当の年金では、自宅で料理するのはほぼ不可能だ。 バンコクのコミュニティー・ヘルプ財団(Community Help Foundation)は、ホームレスや貧困層向けに毎日、500食を無償で提供している。 世界保健機関(WHO)によると、タイは世界で最も速く高齢化が進んでいる国の一つだが、対策は整っていない。 現時点で60歳以上人口は1200万人以上で、全人口の約18%を占める。商業銀行大手のカシコン銀行(Kasikorn Bank)は、2029年までに65歳以上人口が21%となり、超高齢社会の仲間入りをすると予測している。 多くの人は低所得で貯蓄も乏