北九州市に本部がある指定暴力団工藤会への対策を協議するため、麻生渡・福岡県知事と北橋健治・北九州市長、田中法昌・福岡県警本部長、地元経済界代表の4者が22日、北九州市内で会談した。犯罪取り締まりをさらに強化し、資金源の遮断に連携して取り組むことなどを申し合わせ、これらの対策を盛り込んだ共同声明を発表した。 北九州市内では3月、工藤会事務所の撤去運動に参加した自治会長宅に銃弾が撃ち込まれた。福岡市内では4月、西部ガス役員の親族宅などに発砲され、県警はいずれも工藤会が関与した疑いが強いとみて調べている。麻生知事は会談後、「北九州での暴力団対策はほかの地域とは違う重要性がある。市民への攻撃性がきわめて強い工藤会は排除しなければならない」と強調した。 共同声明は、4月に施行された県暴力団排除条例に基づいて「違反事業者への勧告や事業者名の公表を厳格に行う」としている。暴力団排除に取り組む住民や事