沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、海上保安庁が、映像流出を告白した神戸海上保安部(神戸市)の主任航海士(43)について懲戒処分を検討していることが15日、海保関係者への取材で分かった。秘密を漏洩(ろうえい)した国家公務員法違反での逮捕や起訴などがなかった場合でも内規違反は明白なことから組織内で議論を進める。 捜査関係者によると、主任航海士は警視庁と東京地検による任意の事情聴取を受けており、調べに対し乗務する巡視艇「うらなみ」船内で9月下旬、庁内ネットワークに接続された共用パソコンで同僚といっしょに映像を見たと説明。映像データについて「共用パソコンからUSBメモリー(外部記憶媒体)で映像データを取り出した」と話しているという。 海保関係者によると、同庁では、個人に支給されたパソコンに私物のUSBメモリーを差し込みデータを引き出す行為について「コンピューターウイルスなどによ