ブックマーク / whatsmoney.hateblo.jp (28)

  • アーリーリタイアした八さんと奴隷になった熊さん - 経済学を疑え!

    「今回は、前回のたとえ話の続きを考えてみよう」 「たとえ話って、熊さん八さんの?」 「そうそう。おさらいをしてみると…… 熊さん、八さんの二人だけが無人島で暮らしている 熊さんと八さんはお金を10カイずつ持っている 熊さんは一日に4匹の魚を捕り、うち2匹を2カイで八さんに売る 八さんは一日に4つの果物を採り、うち2つを2カイで熊さんに売る ある日から、八さんは魚を買う量を一日1匹に節約して貯金を始めた こんな感じだったね」 「ふむ。一日ごとに、八さんは1カイずつお金を増やして、熊さんは1カイずつお金を減らすのよね」 「うん。そして、10日後に熊さんのお金が無くなったところで、八さんは熊さんに10カイを貸してあげることにした」 「10日で1割の金利だったわね」 「そうだね。この条件で熊さんが10カイを借り、同じことを繰り返すとどうなるだろうか」 「うーん。同じことを繰り返すなら、また10日経

    アーリーリタイアした八さんと奴隷になった熊さん - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/08/25
    “お金をとっておいても価値が減らないのはお金の『利点』というよりむしろ『欠点』なんじゃないか”
  • アリストテレスに学ぶ正しい社畜の扱い方 - 経済学を疑え!

    はじめに 「万学の祖」と称される古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「経済学*1」という書物の第一巻第五章で、奴隷の扱い方について書いています。*2 奴隷というと私たちはつい、かつてのアメリカの黒人奴隷のように鎖でつながれた奴隷をイメージしてしまいますよね。 しかし、古代ギリシャの奴隷は別に鎖でつながれたりはせず、自由に町を歩くことができました。 奴隷でない人のことを自由人といいますが、自由人が奴隷に何をさせていたかと言えば、もちろん働かせていたのですね。 自由人が手掛ける事業で働き手として働かせたり、あるいは自由人の家で家事をさせたりしたわけです。 その代わり、自由人は奴隷たちに衣住を与えました。 どうやら、古代ギリシャの奴隷というのは現代でいうところの労働者(社畜)と大して違わないようですね。 違いを挙げるとすれば、以下の3点ぐらいでしょうか。 労働の対価として与えられるものが、奴

    アリストテレスに学ぶ正しい社畜の扱い方 - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/06/16
    “現代で言えば、社畜たちが組合を作ることを防ぐべきだということになります。 組合を作ることが防げない場合は、何らかの方法でその組合の力を削ぎ、骨抜きにする必要があるでしょう。”
  • 緑のお金と茶色のお金(3) 政府支出とMS,MBの増減 - 経済学を疑え!

    前々回の記事では、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係を正しく捉えるためにグリーンマネーとブラウンマネーのモデルを作りました。 whatsmoney.hateblo.jp 前回の記事ではこのモデルに政府預金*1を導入しました。 whatsmoney.hateblo.jp <前回のまとめ> 政府預金はグリーンマネーであり、かつブラウンマネーである。 グリーンマネーの総額がMS。ただし政府預金は含まない。 ブラウンマネーの総額がMB。ただし政府預金は含まない。 地方政府にしろ中央政府にしろ、徴税や政府支出はマネーの移動にすぎない。 今回は、政府支出によってMS*2やMB*3がどう変化するのかを、その財源ごとに考えてみましょう。 徴税したお金で政府支出 家計や企業から税金として徴収したお金で中央政府が支出する場合、グリーンマネーやブラウンマネーは移動するだけです。 グリーンマネ

    緑のお金と茶色のお金(3) 政府支出とMS,MBの増減 - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/05/27
    “中央政府はいくらでも借金を増やすことが可能”
  • 緑のお金と茶色のお金(2) 政府預金を考える - 経済学を疑え!

    前回の記事では、グリーンマネーとブラウンマネーについて説明しました。 私たちがお金として使っているのはグリーンマネー(預金通貨、現金通貨)であり、グリーンマネーの総額がマネーストックです。 ブラウンマネーはグリーンマネーを運ぶ荷台(パレット)にすぎず、私たちの財布に入っている現金通貨はブラウンマネーという荷台に載ったグリーンマネーだということでした。 今回は、前回の記事で無視した政府預金について考えましょう。 政府預金はグリーンマネーでしょうか、ブラウンマネーでしょうか。 地方自治体の預金 政府預金は政府が持っている預金のことですが、政府と言えば大きく分けて中央政府と地方政府(=地方自治体)の2つがあります。 ふつう「政府預金」と言う場合には中央政府が持つ預金のことを言いますが、まずは地方自治体が持っている預金について考えてみましょう。 たとえば、東京都という地方自治体は、みずほ銀行に預金

    緑のお金と茶色のお金(2) 政府預金を考える - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/05/18
    “政府預金は私たちが持っている現金通貨と同様に、グリーンマネーとブラウンマネーが重なったものだと考えることが出来るわけです。”
  • 緑のお金と茶色のお金(1) MSとMBを正しく捉えるためのモデル - 経済学を疑え!

    はじめに マクロ経済について話をする時、マネーストック(MS)とマネタリーベース(MB)の関係についての理解がい違っていることが良くあります。 根的なところでい違っているため、お互いに異なる土台の上で議論をすることになります。 当然、実りのある議論にはならず、罵り合いになってしまうこともありますね。 MSとMBの関係についての理解が一致しない限り、マクロ経済について議論することは出来ないと私は考えています。 今回の記事では、私がMSとMBをどのように捉えて理解しているのかを視覚的に説明してみることにします。 私と異なった理解をしている方は、私の説明するモデルの不適切な点を指摘してみてください。 緑のお金と茶色のお金 マネーストックを構成するお金のことを、グリーンマネーと呼ぶことにしましょう。 「マネーストック=現金通貨+預金通貨」ですから、現金通貨はグリーンマネーであり、預金通貨もグ

    緑のお金と茶色のお金(1) MSとMBを正しく捉えるためのモデル - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/05/04
    “預金通貨で貸し付けてそれが現金で引き出された場合と、現金で貸し付けた場合とでは、全く同じ結果になることが分かるでしょう。”
  • 本当の日銀BSのカタチ ―「調達」の誤解を解く― - 経済学を疑え!

    はじめに 前回の記事で、当座預金も日銀が作ったお金であること、したがって「日銀の当座預金は銀行から調達したお金」という考え方が誤解であることを説明しました。 しかし、この誤解はかなり根深いものであるようです。 私は日銀当座預金に「調達」という言葉を使うこと自体が誤解の元だと思っていますが、バランスシート(BS)の右側は調達であるという考え方*1があるため、誤解から抜け出せない人がいます。 今回は、日銀のBSを改めて、前回とは別の面から検討することで、「日銀は当は誰から調達しているのか?」を考えてみましょう。 日銀が当座預金を100%準備していたら 日銀が当座預金への預け入れを受けた時、受け取った日銀券を紙切れ扱いにせず、現金扱いのまま金庫に入れ、資産として計上したらどうなるでしょうか。 当座預金からの引き出しがあった場合には、この金庫にある現金を持ってきて渡します。 こうすると、当座預金

    本当の日銀BSのカタチ ―「調達」の誤解を解く― - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2017/03/16
    “日銀BSの負債側には、「調達」ではなくお金の「行き先」が表現されているのです”
  • 信用創造のミスディレクション - 経済学を疑え!

    銀行の貸し出しによってお金(マネーストック)が増えることを信用創造と言いますが、その説明には必ずと言っていいほど次のような話が出てきます。 銀行が最初に100万円を預かったとする 預金準備率が10%の場合、銀行は100万円のうち10万円を残して残りの90万円を貸し出すことができる その90万円は別の銀行に預金される その銀行は、90万円のうち81万円を貸し出すことができる その81万円は別の銀行に預金され、そのうち72.9万円を貸し出すことができる これが無限に繰り返されると、100+90+81+72.9+65.61+……=1000となり、最初の預金の100万円から1000万円にお金が増える 無限等比数列の和により、準備率(1/10)の逆数(10)倍にお金が増えるという説明です。 見事と言うほかありません。 正直に言って、この説明を考えついた人は天才だと思います。 と言っても、経済学者とし

    信用創造のミスディレクション - 経済学を疑え!
    tamurin7
    tamurin7 2014/01/11
    “銀行の貸し出しによってお金(マネーストック)が増えることを信用創造と言いますが、その説明には必ずと言っていいほど次のような話が出てきます。銀行が最初に100万円を預かったとする…” #defle #bijp #keizai
  • 成らない、交換 - 経済学を疑え!

    「一万円札には価値が無いという話、なんとなく分かったような気がしてきたわ」 「そりゃ良かった」 「でも実際、一万円札を出せば、一万円分の価値のあるモノと交換できるじゃない」 「そうだね」 「ってことは、一万円札には一万円分の価値があるってことにならない?」 「普通はそう思うよね。でもそれは錯覚だよ」 「どういうこと?」 「金と交換できる兌換紙幣の場合、紙幣自体に価値があるから、紙幣とモノを交換するのは等価交換だね」 「うん」 「でも、不換紙幣の場合は、紙幣とモノの交換は等価交換じゃないんだ」 「じゃあなんなのよ」 「半交換とでも言うべきかな。交換はまだ終わってない」 「はぁ?」 「えーっとね、物々交換を考えてみよう。僕が持っている肉と、君が作ってるお酒を千円分ずつ交換したいとするよね」 「うん」 「君のお酒が出来上がるのは一週間後なんだけど、君は今すぐ肉が欲しい。どうする?」 「うーん、一

    成らない、交換 - 経済学を疑え!