時計の針はぐるぐる回り、地球もぐるぐる回ります。 地球の周りでは月がぐるぐると周回軌道を描き、地球も太陽の周りを周回しています。 日は沈み、また昇る。死と再生のループ。悠久の時を無限に繰り返す、日常の光景です。 人の脳というのは、物事を観察し、関連性を発見しては、そこに意味を見出すという性質があります。 秒分時日週月年・・・。 私たちは、時間に区切りを設け、同じ単位の時間が繰り返すという概念を日常生活に取り入れており、これは、社会生活を営む上で非常に上手く機能しています。 上手く機能しすぎているため、私たちの世界を取り巻く、繰り返しやループの概念が「本当のこと」かのように思い込んでしまいがちですが、実際のところ、純然たる事実として、時間も世界もループなんかしていません。 138億年前の何処かで起こった大きな爆発以来、宇宙は膨張を続け、一時として同じ形をしていたことはありません。 まるでドミ