インクカートリッジの互換製品を使えなくする機能をプリンターに搭載するのは独禁法に違反するとして、互換品を製造販売するエステー産業(東京)など2社が2日、キヤノンを相手に機能搭載の差し止めと40万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。 訴状によると、キヤノンは3月以降に発売したインクジェットプリンターに、純正品のカートリッジのみ認識できるように赤外線フィルターを搭載し、互換品を検出できないようにした。 エステー産業側は「フィルター搭載には技術上の必要性などの合理的理由がない。安価な互換品の発売を妨害し、消費者利益も侵害する」と主張。予定していた製品が発売できず損害を被ったとしている。 [時事通信社]