食品卸大手の甲信国分(山梨県甲府市)とプラスチック製造のES製品事業組合(笛吹市)は1日、ペットボトルの材料となるポリエチレンテレフタレート(PET)を使った割りばしの開発に国内で初めて成功したと発表した。 ペットボトルと同じように捨てることでリサイクルの流れに乗せることができる。 木製の割りばしは、中国での需要拡大を受けて値上がりが続いているといい、甲信国分の取引先の弁当店が「ペットボトルではしが作れないのか」と問い合わせたのが開発のきっかけ。500ミリ・リットルの廃ペットボトルを砕いたペレットから1~2膳製造できる。太い部分に「PET」と表示するほか、店頭のポスターなどでペットボトル同様の回収が可能なことを周知する。 PETは、厚みがあるものを作る際、透明感を出すのが難しい素材だが、成型時に金型から外すまでの時間を短くすることで、透明化に成功した。 1膳5円弱での販売を目指しており、今