渡辺芳雄が兜町の川北商店に入るのは大正4年、数え年で14歳のこと。店主は川北徳三郎、番頭は上野勝啓であった。「前垂れ」と呼ばれる「小僧」から出発する。「小僧」は店に住み込み、「中僧」になると店主宅に住み込み、「大僧」になると晴れて自宅から通うことができる。渡辺の先輩に小林光次がいた。小林は戦後東京証券取引所の初代理事長に就任するほどの人物だが、渡辺についてこう語る。「渡辺君は生来真面目で、実
電気自動車(EV)にコネクテッド(つながる)、自動運転――。新技術を搭載するクルマが続々と登場しているが、大ヒットを記録しているものは少ない。どうすれば普及期に突入できるのか。 「…続き エコカーに「無関心の壁」 米自動車市場の現実 [有料会員限定] EV時代はまだ来ない 現実解は「マイルドHV」
国際的な仕事に必要とされる英語力を測るTOEICの2011年度志願者数が、前年度比で3割も増えて227万人に達した。 英語テストの代名詞的存在で、この分野で国内最大規模とされる実用英語技能検定(英検)の11年度志願者数(230万人)に肉薄し、トップの座をうかがう勢いだ。背景には企業の国際化と学生の就職難、そして少子化がある。 日本でTOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(東京)では、志願者急増の主な理由に、海外展開を急ぐ企業が、昇進条件や新卒者採用の目安として使用を拡大させていることを挙げる。担当者は「社員に英語力を身に着けさせないと生き残れないという企業の意識が強まっている。学生の就職難で、大学もビジネス英語対策を強化せざるをえない」と話す。 「英語で意思疎通できる力は必須」。今年7月に英語を社内公用語化するインターネットサービス大手「楽天」の広報担当者はそう強調する。同
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