みずほフィナンシャルグループ(FG)は9日から、銀行業務をつかさどる基幹システムを新型に移す作業を始める。作業は1年がかりで、週末に現金自動出入機(ATM)が一時使えなくなるなどの影響が利用者にも出る。過去に2度の大規模なシステム障害を起こし、「3度目」は許されないだけに、作業の現場は緊迫している。 移行するのは、預金や振り込み、融資、為替といった銀行の生命線となる業務を担う「勘定系システム」だ。大手行どうしの統合で誕生したみずほFGでは、傘下のみずほ銀行とみずほ信託銀行に三つのシステムが併存してきた。これを新システムに統合、一本化する。 移行作業は、古いシステムに入った顧客情報や入出金履歴などのあらゆるデータを、新システムに移す。データ量が膨大なため、来年度上期までに9回、週末を使って移す。 初回は9日夜~11日朝だ=表。11日から新システムが稼働を始める。 移行作業中は「システムの安全