今年で創部100年の東京大学野球部で囲碁熱が高まっている。部員約80人の4分の1、約20人が囲碁を打つ。好きが高じて、今月7日には囲碁の聖地、東京・市ケ谷の日本棋院に乗り込み、盤を囲んだ。 「ちわっす」。午後2時すぎ、肩幅が広く胸板の厚い屈強な男たちが、次々と棋院の玄関をくぐった。お年寄りの来客が多い院内で存在感は際立ち、対局室から中座した棋士たちは何事かと足を止めて一行に見入った。 彼らは東大野球部の「囲碁を愛する部員一同」の12人。この日、東大OBの石倉昇九段(64)のお膳立てで、院内囲碁教室が開かれた。 石倉九段のほか東大囲碁部の高段者5人がアシスタントになり、1人につき野球部員2~3人が九子局のハンディ戦で挑んだ。 「ちょっとカオス(混沌(こ…