Appleは米国時間8月15日、訴訟に関するメモの中で、米司法省が電子書籍の価格操作の疑いをめぐって書籍出版社3社に提案した和解条件は、「根本的に不当かつ違法で、前例のないことだ」と述べた。 米連邦検察当局は4月に提起した独占禁止法訴訟で、Appleと書籍出版社5社が共謀して価格を人為的につり上げたと非難した。米司法省は同日、出版社3社と和解に達したことを発表したが、Appleと残りの出版社2社は法廷で争うことを選択したと述べた。 Lagardere SCA傘下のHachette Book GroupとNews Corp.傘下のHarperCollins Publishers、およびSimon & Schuster(米CNETの親会社であるCBSが所有)に対して提案された和解では、出版社3社がAppleとの既存の契約を終了することが条件となっている。 米司法省の主張を拒否したAppleは、
和歌山県警科学捜査研究所(和歌山市)の男性研究員が、証拠品の鑑定を行わないまま、繰り返し鑑定結果を捏造(ねつぞう)していたとの疑惑が浮上し、県警が内部調査に乗り出したことがわかった。 こうした鑑定結果が刑事裁判で証拠採用された可能性もあり、県警は、証拠隠滅容疑などでの立件も視野に、研究員から事情を聞いている。 捜査関係者によると、この研究員は化学部門を担当。麻薬やひき逃げ事故現場に残された車の塗膜片などの鑑定作業に従事しているが、以前行った同種の証拠品の鑑定書を流用し、件名などを書き換えるなどの方法で複数回、鑑定書をでっち上げた疑いが持たれている。 刑事裁判で証拠採用された鑑定結果が虚偽とわかった場合、再審につながりかねないことから、県警は、刑事部内の捜査員を投入するなどして、研究員がこれまで関与した鑑定の内容に不審点がないか、調査を進めている。同研究所には約15人の職員が所属している。
Googleは検索エンジンの刷新で海賊版電子書籍などのコンテンツをフィルターするべきか。これは今話題の問題で今後数週間以内により大きな関心を集めることになるだろう。 Googleは何気なくインターネットサーフィンをしていると出くわす海賊版コンテンツを劇的に減少させる検索エンジンの更新を予定している。 私たちが電子書籍や音楽の新譜を購入しようとGoogleで検索したとき、検索結果に海賊版サイトがなだれ込んでくることがままある。GoogleはDMCA(デジタルミレニアム著作権法)関連の苦情が盛んに申し立てされていたり、海賊版の配布で知られているWebサイトをフィルターするよう自社の検索エンジンを修正している。GoogleはDCMA関連を含む通報を毎月500万件以上受け取っているという。この変更はユーザーがApple、Amazon、Spotify、Google Booksといった合法的なコンテン
どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 ああ、また起きてしまった。食品衛生関係者の多くがそう思ったに違いない。 北海道の高齢者施設などで腸管出血性大腸菌O157感染が起きて、約100人が症状を訴え3人が死亡した食中毒事件。札幌市保健所は、原因が「白菜の浅漬け」である、と断定し14日に発表した。 札幌市14日の広報文 札幌市15日の広報文 もともとの汚染源はなんなのか? 土壌にはO157がいる場合があるので、野菜の洗浄、殺菌不足かもしれない。あるいは、牛肉など別の食品から手やまな板などを介して感染する交叉汚染か、従業員に健康保菌者がいた可能性があるのだろうか? それは
(英エコノミスト誌 2012年8月11日号) 中国企業と日本のハイテク大手の提携話が問題にぶち当たった。 「人間も動物である以上、100万人の動物を管理することは私の頭痛の種だ」。台湾企業、鴻海(ホンハイ)の会長、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は今年そう言い放った。 鴻海グループの富士康科技集団(フォックスコン)事業は、中国最大の電子機器受託製造サービス企業で、米アップルの最先端製品の大半を生産している。 郭氏はその後、自身の発言について謝罪し、文脈を無視して言葉尻をとらえられたものだったと強調した。もしかしたら、そうだったのかもしれないが、8月上旬になると、郭氏が弱肉強食の掟を確かに信じていることを示す新たな兆候が見られた。 郭氏は今年3月、経営難に喘ぐ日本のハイテク大手シャープとの異例の提携を発表し、世間をあっと言わせた。鴻海と関連会社である富士康科技集団は、シャープの株式の約1割と引き換え
個人が運営するブログは多々あるが、昨今国内で一際目立つのがゲームブログや2chまとめブログの存在である。 「どのような管理人なのか」、「普段どのように更新をしているのか?」――そんな疑問が読者にはあるだろう。 今回、国内ゲームブログの中でも最もPVが多いとされている『はちま起稿』の元管理人、清水鉄平氏にインタビューすることができた。なにかと話題の多いこの人に「ブログを始めた経緯」、「どのような管理人なのか」など、皆が知りたいことを根掘り葉掘り聞いてみたのでご覧頂きたい。 ――はちま起稿を始めた経緯 記者: 『はちま起稿』を始めた経緯を簡単に教えて欲しいのですが。 清水鉄平(以下、はちま): 開設は2007年6月22日で当時高校生でした。最初は日記同様の記事を書いていたんです。ゲームが昔から好きだったんでゲームネタが多かったと思います。ユニークユーザー(訪問ユーザー数)も1日30人とか60人
■世界大学ランキング、ハーバード大が10年連続1位…東大は20位に上がる 上海交通大学の世界一流大学研究センターが2012年の「世界大学学術ランキング(ARWU)」を8月15日に発表した。総合第1位は、10年連続となるハーバード大学。スタンフォード、マサチューセッツ工科大学(MIT)がそれぞれ第2位と第3位に入った。 他の写真を見る ARWUは、英国の高等教育専門週刊誌が公表する「THE世界大学ランキング」と英国の大学評価機関が公表する「QS世界大学ランキング」に並ぶ主要大学ランキングのひとつ。留学生比率や、外国人教員比率など、大学の国際性を指標に入れず、科学研究の業績で世界の大学をランキングしていることが特徴だ。 ARWUが評価指標としているのは、ノーベル賞やフィールズ賞を受賞した卒業生や教員の数、論文の被引用率が高い研究者の数、ネイチャー誌とサイエンス誌に発表された論文数、被引
オランダの民間火星探査プロジェクト「マーズ・ワン(Mars One)」の提供による、火星の居住施設のイメージ図(2012年6月21日提供)。(c)AFP/MARS ONE 【8月15日 AFP】世界中の目が米航空宇宙局(NASA)の火星探査車キュリオシティー(Curiosity)の活躍へと注がれる中、オランダの起業家が立ち上げた民間プロジェクトチームが、NASAに先んじて火星への人類到達を目指している。しかも、その一部始終をリアリティー番組として放送するというのだ。ただし火星に着陸する宇宙飛行士たちに渡されるのは、片道切符だという。 とても正気とは思えない企画だが、プロジェクト「マーズ・ワン(Mars One)」の関係者は大真面目だ。NASAが掲げる目標より7年も早い2023年までに飛行士4人を火星に着陸させる計画で、来年にも志願者の募集を開始する。 専門家たちは懐疑的だ。しかし、「マーズ
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