ブックマーク / iwainohondana.blog85.fc2.com (5)

  • 古本体質その2/愚かなる作家とディスられた人とスピリッツ

    買取で、週刊スピリッツが20冊ほど入荷しました。だいたい85年のものですから、今からちょうど30年ほど前ということになります。 僕がスピリッツを読み出したのは小学生の高学年か、中学になりたてのころ。その頃は立ち読みだったので気になっていた作品しか読んでなかった、たぶん「めぞん一刻」と「美味しんぼ」「コージ苑」くらいしか目を通してなかったと思います。 その頃の表紙がこれ。 この号はめぞん表紙ですが、基的には響子さんの右にあるようなこの果物とかが擬人化された系のポップな絵が表紙で、いわゆる作品のキャラが毎回デカく表紙を飾ってるわけでもなかったのがスピリッツの特徴ですね。 で、このあたりの号の目次がこちら。 スピリッツの黄金期よりも若干前で、とにもかくにもこのころのスピリッツをささえていたのは「めぞん」。 目次を見ていただければ分かるように、あの当時のジャンプってバケモノじゃね?こんなに面白い

    古本体質その2/愚かなる作家とディスられた人とスピリッツ
  • 「ゴリラーマン」未収録

    ショーケースを見ていて、あれっと思いました。表紙が西田ひかる。なんだか古いヤンマガがあるなと。 調べてみてああと思い当たりました。「ゴリラーマン」の単行未収録の回が収録されているヤンマガです。 単行未収録、というだけであれば、かなり多くの作品の、かなりの数があるわけで、そんなに珍しくはありません。世の中には「連載をしていようと、単行になるかどうかは分からない」雑誌だって少なくありません。そして「単行が出たとしても、1巻の売れ行きが悪かったら2巻が発行されない」雑誌だって少なくありません。 少年誌だって、秋田書店なんかがそうです。さすがに最近は露骨にそういうのはやらなくなったみたいですが。しかし、そもそもにおいて「打ち切りになる」マンガは単行が出ても売れないことも分かってるわけで、即・打ち切りになった作品まで律儀に単行にしてあげる大手の少年・青年誌がおかしいのかもしれません。 こ

    「ゴリラーマン」未収録
  • 山田花子

    昨日は青山景の自殺を知って、いろいろと考えさせられました。 初めて彼の名前を知っただろう人も多いでしょうし、どんな作品を描いてた人なのかな、と作品を新たに読む人もそれなりにいるでしょう。 ただ、自殺したことでそういった「死」についてのフィルターを通して読もうとするのなら、あまり期待する結果は得られない作家なのではと思います。彼の作品群から「それ」を嗅ぎ取ろうとするなら、おそらくどの作家からでも「それ」はかぎ取れるのではないかとすら感じるのです。 自殺した作家というと、そのことで名前がいっそう広がった作家の二人が山田花子とねこぢるでしょう。 とくに山田花子に関していえば、自殺する以前というのはお世辞にも売れている作家ではなく、それがQJの「消えたマンガ家」からの再評価と「それ」のフィルターをとおしての新規読者の獲得・・・という流れがあります。 山田花子のその生き様を知ってから作品を読んだ人が

    山田花子
  • モテキにおけるパロディ(2)

    今週のイブニングは表紙がとっても男同士わきあいあい、ってイメージでよいですね。 樫村と島の同期コンビ。樫村が島の肩に触れつつ一杯飲る・・・というシーンですが、この時点では樫村の島に対する恋心は島に打ち明けられていないので、島はごく自然に杯を酌み交わしてますが、何しろこの樫村は破滅型もイイところで、酔っ払った挙句「島!!俺はおまえがどうしようもないくらい好きなんだ。家族なんてクソくらえだ!!」と吐露するような男です。よった末にこんなカムアウトされても困りますね。島もすげえ困ってましたよ。 ぼくは樫村大好きなので今回樫村エピソードくるのか!!と盛り上がりましたが残念、そんな話じゃなかった・・・。 ところでイブニングといえば今週のモテキではこんなパロディが。 山英夫「殺し屋1」の垣原組長ですね。イチにジジイ、双子の兄弟とド変態しか登場しない異常アクションとして有名な作ですが、中でも垣原組長の

    モテキにおけるパロディ(2)
  • モテキにおけるパロディ

    前項では「トッキュー」がチラリと登場しましたが、久保ミツロウ先生が原作と少年誌というふたつの縛りから放たれたイブニングの連載「モテキ」はホント面白いですね。 この主人公藤の見苦しさとダメっぷリは尋常ではなく、読んでると胸をかきむしりたくなるのです。 しかし特別に女性を惹く要素やとりえのない男子はみなこういう「モテたいけど、どういうふうに女子の前で振舞ったらベターなのか分かりませんとも!」的なベクトルの定まらないパワーをもてあました記憶が必ずやあるハズ。 ハチクロでいうところの「やっと青春スーツを脱ぎ去った!と思ったら、まるで昔の自分のような奴が青春スーツをビッシリ着こんで目の前をウロウロしてる」状態。そりゃ痛々しく暑苦しく見苦しいわけです。そしてそのイタさが女性の音でズバッと語られる。時間軸に不親切な部分が多少あるものの、「モテキ」はかなりよいと思います。 さてそんな久保先生はモテキの

    モテキにおけるパロディ
  • 1