前作「ex Negoto」以降のねごとが、バンド活動をする上で根本的な壁にぶつかっていたことは、ナタリーのインタビューでもメンバーの口からことあるごとに語られてきた。しかし、それでも彼女たちは制作とライブを重ねることで一歩ずつ前に進んできた。そして、ここに4カ月連続リリースのラストにして、大学卒業を控えたメンバーにとっての到達点となる2ndアルバム「5」(ファイブ)を完成させた。今回のインタビューでは蒼山幸子(Vo, Key)と沙田瑞紀(G)を迎え、本作に込めた特別な思いとバンドの迷いなき今に迫った。 取材・文 / 三宅正一 インタビュー撮影 / 上山陽介 お客さんと一緒に音楽で感動したくてバンドをやってる ──「5」は、大きな壁を乗り越えてバンドとして確信をつかんだ2ndアルバム、あるいは2枚目の1stアルバムのような側面も持っている作品だと思います。完成した率直な手応えはどうですか?