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ブックマーク / jp.ign.com (12)

  • なぜ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は「オープンワールドRPGとして評価できない」のか?

    はじめに断っておくが、筆者は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、「ポケモンS・V」)を楽しんだプレイヤーである。 作で特に優れているのは、新たに登場するポケモンと、最終盤のストーリー、そしてキャラクターだ。既存のポケモンの新たな進化系には驚いたし、ストーリーはサプライズがありつつキレイにまとまっており、旅を終えるころにはペパーやネモたちに愛着を持てるようになった。ジムリーダーなども人気の出そうなキャラばかりである。 「ポケモンS・V」はパフォーマンスの面で大きな問題を抱えているが、それでもIGN JAPANのレビューガイドラインにのっとると7点にはしたいところだ。先日掲載されたレビューでは8点が付けられた。 しかし、よく考えてみてほしい。これらの優れているポイントは、どれも「オープンワールドRPG」にはほとんど関係ないのだ。それどころか、旧来の形式でも表現できたであ

    なぜ『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は「オープンワールドRPGとして評価できない」のか?
    tanimiyan
    tanimiyan 2022/11/29
    正直アルセウスの方がずっと楽しかったとは思うしここで挙げられてる点は大体その通り(レッツゴーは割と使ってるが)だけど、総体としては普通に楽しんでるし剣盾より良いゲーム体験ができてると思う
  • KONAMIの「BEMANI特許」とは何だったのか 失効から3年のいま振り返る、近代音楽ゲームの基本特許

    BEMANI特許(あるいはビートマニア特許)と俗称される特許がある。KONAMI(現・コナミアミューズメント)が1997年にリリースし、音楽ゲームブームの基礎となった「beatmania」の基システムを請求、KONAMIがBEMANIブランドで展開する音楽ゲームビジネスの柱の一つとなっていた、日国特許第2922509号のことだ。 この特許は1998年7月31日に出願、1999年4月に登録。日の特許の権利期間は出願から最長で20年間と定められており、2018年7月31日をもって失効している。 BEMANI特許は音楽ゲーム分野の工業所有権(産業財産権とも。特許権、実用新案権、商標権、意匠権の総称)の代表格であり、これまでの約20年間にわたり、ゲームファン界隈の巷間でたびたび語り草となってきた。 しかし、特許の権利範囲はしばしば誤解され、不十分な理解に基づいた語りが多く展開されてきた実情

    KONAMIの「BEMANI特許」とは何だったのか 失効から3年のいま振り返る、近代音楽ゲームの基本特許
    tanimiyan
    tanimiyan 2021/08/15
  • Nintendo Switch「脳トレ」は、むしろ「自らの“脳の老い”を知る大人のトレーニング」だ

    2005年にニンテンドーDSで発売された『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、通称・脳トレは大きなブームを巻き起こした。全世界で1900万を越える売り上げを記録しており、その後もいくつか続編が登場した。遊んだことのある人も多いはずだ。 かつて脳トレを遊んでピンとこなかった人も、今ならばむしろ遊んでみたほうがいいだろう。この作品はあまり変わっていない印象を受けるかもしれないが、むしろプレイヤーのほうが変化しているのである。 新しくなった脳トレは何が進歩し、何が変わらないのか 公式サイトに掲載されている川島隆太教授のコメントによると、文明の発展で日常生活は楽になったが、それだけ脳を使わなくなったのでトレーニングする必要があるという。作で各種目を行えば、前頭前野の活性化が期待できるそうだ。 具体的には、25問の簡単な計算を素早く行う「計算25」、ふたつの課題を同時にこなす「二重課題」、新聞記

    Nintendo Switch「脳トレ」は、むしろ「自らの“脳の老い”を知る大人のトレーニング」だ
    tanimiyan
    tanimiyan 2020/01/20
    “DSの脳トレを遊んでいた人は、興味があるならばぜひNintendo Switchでも遊んでほしい。前述のように作品自体に大きな変化は感じられなかったのだが、プレイヤーのほうが変わっている。そう、老化しているのだ”買うか…
  • なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ

    結果は不評が多いわけだが、その理由はいくつかある。まず、作は原作をかなり端折った展開であるということ。そしてシリーズ作品の音楽の使い方が下品に感じること。あるいは、わかりやすいコメディシーンが多くなっているのも気になるだろう。だが、これらは細かい要素に過ぎない。 重要なのはやはり、ラストの展開だ。終盤、ついに主人公はミルドラースという大魔王に立ち向かうことになるが、そこでいきなり急展開。実は、自分たちのいる場所がVRで作られた偽りの世界であることがわかる。しかもラスボスはミルドラースではなく、VR世界に現れたウイルスだったのだ。 やつはこう語る。ウイルスの制作者はゲームなど「虚無だ」と考えており、だからこそこういうVR世界を破壊するのだと。ビアンカやゲレゲレや息子たちはただのデータとなり、消え去ってゆく。しかし主人公は“ゲームは素晴らしいもうひとつの現実だ”と語り、最後の戦いに勝利するの

    なぜ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は賛否両論の問題作なのか?それはゲーマーに対するふかい愛があるからだ
  • SF史に残る(べき)ゲームたち:第23回『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』――「歴史修正」の善悪と功罪

    今回は、2017年に発売され、国内外で高い評価を得た日RPGである『ドラゴンクエストXI』を扱う。「えっ、ドラクエはSFじゃないじゃん」と思われる方が圧倒的多数だと思われるが、この連載ではファンタジーもSFの仲間として(科学技術が日常にあふれ出してきた時代において、科学技術を作中に取り入れたフィクションであるSFと、拒絶し「自然」を虚構的に取り戻そうとしたファンタジーとは、表裏一体の関係にあるものとして)論じてきたので、その観点から作も論じさせてほしい。 あえて「SF」と呼ぶとすれば、作は「時間SF」だろうと思う。科学的な理屈付けや装置そのものは登場しないが、時間を行き来する内容は、『イースⅧ』や『時をかける少女』などがそうであるように、SFが紡いできた物語群の影響下にあるものと思われる。「過ぎ去りし時を求めて」という、プルーストの文学作品『失われた時を求めて』へのオマージュをサブ

    SF史に残る(べき)ゲームたち:第23回『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』――「歴史修正」の善悪と功罪
    tanimiyan
    tanimiyan 2019/04/15
    まだプレイしていないのに読んでしまった。Switch版やったら後半読もう
  • 難易度が低い「やさしい2Dアクション」は必要ないのか?『ヨッシークラフトワールド』が教えてくれる“ツーリズム・アクションゲーム”の素晴らしさ

    IGN JAPANに掲載された『ヨッシークラフトワールド』のレビューを読んだ。そして、ひとつの疑問を持つ。それは、難易度が低いことが好意的に捉えられていない、ということだ。 『ヨッシークラフトワールド』(2019) 筆者であるTom Marks氏は「そもそも、ヨッシーのゲームに地団駄を踏むような高難易度を求めるべきではないだろう」と書いてはいるものの、「今までのコースで身に着けたさまざまなスキルを試す機会をもっと用意できたのではないだろうか」などと書いており、よりハードコアなアクションを求めていたことが文章の端々から伝わってくる。 難易度が低いアクションゲームというのは軽視されがちだ。たとえば「New スーパーマリオ」シリーズで、何度か挑戦してもクリアできないステージをスキップできる機能が搭載されたときは、それを否定的に捉える声があがった。また、「星のカービィ」シリーズはより多くの人が遊べ

    難易度が低い「やさしい2Dアクション」は必要ないのか?『ヨッシークラフトワールド』が教えてくれる“ツーリズム・アクションゲーム”の素晴らしさ
    tanimiyan
    tanimiyan 2019/04/09
  • 細田守最新作『未来のミライ』レビュー

    『未来のミライ』の大きな価値のひとつは、過去の細田守作品の解釈が変わることだ。過去作はどこかで賛否は分かれる面があったが、今回は特にそうした賛否が分かれる点についてが描かれている。特に否定派ほど観たほうがいい。これまでの作品で言葉にできなかった違和感のすべてが作にある。 否定派ほど観たほうがいい。 『未来のミライ』は一見すると理想的な家族が第二子・ミライを授かり、両親や親族の興味が4歳の長男である主人公のくんちゃんよりもミライに向かってしまう。そこでくんちゃんはミライに対して妬いてしまう。ひとりぼっちなとき、なんと中学生に成長したミライに出会う。彼女は未来から来たのか? それとも……というシナリオだ。 細田作品で頻発する賛否の分岐点 ではどこでその自尊感情がフォローされるのかというと「家族」、「血縁」だ。長い血縁の中に自分がいる。みんな同じような子供時代を生きた。きみもそうだ。だから少し

    細田守最新作『未来のミライ』レビュー
    tanimiyan
    tanimiyan 2018/07/21
  • Reminiscence for “5KEYS” ーー「ビートマニア」誕生から20周年を迎えた音楽ゲームの回顧録

    音楽のリズム・メロディと同期して流れる「ノーツ」に合わせてタイミングよくアクションする「音ゲー」。ギターやドラムといった楽器を模したものや液晶パネルを直接タッチするもの、指先だけではなく手足や体全体を使ってダンスをするものなど、バリエーションに富んだ数々のタイトルは現在のゲームセンターにおける定番となっている。 その始祖となるゲームが誕生したのは1997年12月10日。洗練された筐体デザインと、音楽を単なるBGMではなく“主役”に抜擢した「ビートマニア」がゲームセンターで産声をあげてから20年もの月日が経った。 「このゲームにおける主人公はBGMとプレイヤーである」 専用筐体に搭載された二基のスピーカーとサブウーファーからレゲエ、ソウル、ヒップホップ、ハウスといったクラブミュージックを大音量で鳴り響かせ、組み込まれた29インチのモニタにはBGMを盛り上げるためのサイケデリックなムービーの数

    Reminiscence for “5KEYS” ーー「ビートマニア」誕生から20周年を迎えた音楽ゲームの回顧録
    tanimiyan
    tanimiyan 2017/12/28
  • 「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は、シリーズの魅力である“スローライフ”を“労働”に変えた

    そしてこの言葉は、単純に遊びとしてゲームを遊ぶわれわれにも関係してくる。そう、成果や結果が欲しいと思わされてしまった時点で、そのゲームは“労働”になるのだ。「どうぶつの森 ポケットキャンプ」(以下「ポケ森」と表記)はそのことを改めて教えてくれた。 「どうぶつの森」シリーズは、どうぶつたちとのコミュニケーションとスローライフを楽しむゲームである。プレイヤーは自然豊かな村へ引っ越し、花を愛でてもよいし、お金を稼いでもよいし、家を好きなように飾ってもよいし、どうぶつたちと仲良くしてもよい。好きなことをして嫌いなことは無視し、のんびりと楽しめるという珍しいゲームである。 しかし、2017年11月22日よりスマートフォン向けにリリースされた「ポケ森」は毛色が違う。基プレイ無料タイトルということでシステムが変わり、ゲーム内容にも影響があった。無論、ガチャを回しまくるというわけでもないし、マルチプレイ

    「どうぶつの森 ポケットキャンプ」は、シリーズの魅力である“スローライフ”を“労働”に変えた
  • 「ゼルダの伝説 BotW」にバグが少ない理由

    素晴らしいオープンワールドゲームならいくらでもある。「The Elder Scrolls V: Skyrim」、「ウィッチャー3 ワイルドハント」、「グランド・セフト・オートV」、「Fallout 4」など、巧妙に作り込まれた膨大なスケールのゲームは特に海外のタイトルが多いように思う。それらと比べても遜色のない国産タイトル「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(以下、BotW)だが、他のオープンワールドゲームより優れている点があるとすれば、バグの少なさなのではないだろうか。僕はハイラルの世界を150時間以上冒険しているが、バグらしいバグに遭遇したのは片手で数えられる程度の回数しかないのだ。 では、なぜBotWはこんなにもバグが少ないのか。「何年も入念に開発してきたからだ」とか「細かいところを丁寧に作り込む日人の職人魂が備わっているから」とか、そんな理由でも片付けられそうな気がするが

    「ゼルダの伝説 BotW」にバグが少ない理由
    tanimiyan
    tanimiyan 2017/09/01
    示唆に富む話だ……ゲーム以外でもこの考え方が活きる案件は多そう
  • 「スプラトゥーン2」レビュー

    Nintendo Switchが発表された際、「スプラトゥーン」の新たなタイトルが登場すると映像で明らかになった。このころタイトルや詳細などは発表されておらず、私はてっきりアップグレード版が登場するのだと思っていた。しかしその後に発表されたのは「スプラトゥーン2」、新作だったのである。 「スプラトゥーン2」は、簡単に言えば前作の要素をさらにパワーアップさせた対戦アクションゲームだ。インクリング(イカ)と呼ばれる生物たちがインクを塗り合う4対4のバトルを繰り広げるという基は変わらない。そしてどのように進歩したかを書くと、前作に比べるとここが良くなっただの前は不満だったここが改善されただの、とにかく比較して良くなったことばかりを書くことになる。いや、そうなってしまうのだ。 そうなると「やはりアップグレード版では?」と思う人もいるかもしれないが、それは違う。「スプラトゥーン2」は確かに前作とコ

    「スプラトゥーン2」レビュー
  • 「ゼルダの伝説 BotW」の世界に臨場感をもたらす100のディテール

    「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(BotW)」のワールドデザインや自由に物理を操るゲームプレイはゲーム史に残る偉業というほかない。これまでは一道のゲームを作ってきた任天堂は、今回は巨大な箱庭を用意してプレイヤーを完全に自由にしている。この箱庭には物理の法則が定められているが、それに従うかどうかも私たちが決めることだ。 圧倒的な自由度の高さに任天堂ならではの細部へのこだわりや丁寧に磨かれたデザインが加わり、さらには「よく思いついたものだ」と感心せずにはいられない場面も多く、かつてないほど夢にあふれたゲームに仕上がっている。 1. シーオクタに錆びた武器を投げつけると呑み込むのだが、吐き出すときれいになって帰ってくる。洗濯機より優秀! 2. 寒い場所では防寒具を着るなり、身体が温まるべ物や薬を服用するなりして寒さに耐えられるようになるが、実はもう1つ方法がある。ファイアロッドや火

    「ゼルダの伝説 BotW」の世界に臨場感をもたらす100のディテール
    tanimiyan
    tanimiyan 2017/03/24
    100時間以上やってるのに半分くらい気づいてなかったw
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