「震災10年後の2021年までに、石巻で1000人のIT技術者を育成する」という目標を掲げる団体がある。「イトナブ石巻」という団体だ。そのイトナブ石巻が、宮城県石巻工業高校、一般社団法人 ISHINOMAKI2.0とともに7月26日~28日にかけて石巻で開催したイベントが「石巻ハッカソン」である。 「ITで石巻を復興する」---。その目的のために、地元の高校生や技術者だけでなく、全国から手弁当で第一線のIT技術者が参加し、アプリの開発を学び、あるいは伝授し、あるいは3日間でアプリを作り上げてITの持つ力を伝えた。まったくの初心者だった高校生が、3日でアプリを作れるようになり、人生の新しい可能性を拓いたといった成果もあった。 この石巻ハッカソンに参加したのが、大阪市のソフトウエア開発会社、シーリスの代表である有山圭二氏だ。有山氏に、石巻の“熱い夏の3日間”を詳しく伝えてもらおう。