映画「おくりびと」の技術指導などをしていた札幌市の葬祭会社「札幌納棺協会」が、無許可で仏壇や神棚を無許可で集め、ごみ焼却施設に運んだとして、宮城県警は21日、廃棄物処理法違反の疑いで、同社と同社の複数の社員を近く書類送検する方針を固めた。 県警によると、同社は平成19年夏から秋にかけ、仙台市から一般廃棄物の収集・運搬の許可を受けずに、「お炊き上げ」を名目に市内の複数の葬儀社から不要になった仏壇や神棚などを有料で収集し、同市青葉区のごみ焼却施設に運んだ疑いが持たれている。 昨年4月に同市が泉署に告発。県警は同月24日、同容疑で札幌市の同社本店や仙台市泉区の仙台支店など3カ所を家宅捜索していた。 同社は、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」で、主演の本木雅弘さんらに納棺技術の指導などをしたことで知られている。 【関連記事】 ・ 「おくりびと」を待つ米国 「外国映画」