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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/ereninotabi (12)

  • 「鍵泥棒のメソッド」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    監督は「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじ。 トリッキーな映画で観客を騙す監督だし、売れない役者と殺し屋が入れ換わる内容だっていうので、またそういう路線かと思ったらちょっと違った。 広末涼子に始まり、広末涼子に終わる。つまり、これ、ロマンチック・コメディだった。 役者と殺し屋が堺雅人と香川照之だから、どうしても視線はそっちに行っちゃうけどな。 ひょんなことから香川が堺に殺される演技を教えるシーンがあるんだけど、そこの二人の掛け合いなんて、最高に可笑しいもんね。その訓練を堺が活かすシーンが観たかったなあ。 そして、そこにからんでくる広末のずれっぷり。几帳面すぎる性格が香川とシンクロして可笑しい。 男二人と女一人の組み合わせって、昔から映画としてものすごく座りがいいんだけど、今回もその法則が証明されたわね。 「突然、炎のごとく」から「冒険者たち」、「明日に向って撃て」、日映画

    「鍵泥棒のメソッド」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2012/09/26
    #映画
  • 「ダークナイト ライジング」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) 放射能汚染の心配はしなくていいのか。 それって、昔、火事の映画「タワーリング・インフェルノ」を観た人たちがほんとに怖いのは煙なのにその心配はしなくていいのか、って言ったのと同じレベルの疑問よ。 どういうレベルだ。 野暮。 そんなことはない。こういう時期だ。ひとことでもいいから、汚染がないくらい遠くへ行った、あるいは何かの手段を取ったっていうエクスキューズがほしかった。 ハリウッド映画にそこまでの機微を求めるのはムリよ。 じゃあ、最後のとってつけたようなクリスチャン・ベールのシーンはどうだ。 どういう意味? どうとでもとってくれ、って解釈を観客に委ねてしまう、職場放棄的な監督の姿勢。「インセプション」のコマの再来か。 監督のクリストファー・ノーランはああいう謎を残す終わり方が好

    「ダークナイト ライジング」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2012/07/31
  • 「苦役列車」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) 昔はいっぱいあったよなあ、同じようなところでグダグダ、グダグダしているだけの青春映画。 藤田敏八の一連の青春映画とか、神代辰巳の「アフリカの光」とかね。 そうそう。グダグダしてないで早くアフリカ行っちまえよショーケン、とか声をかけたくなるような映画。 でも、嫌いじゃないでしょ、こういう下層志向の冴えない青春映画。 だって、脈絡もなく動物ごっこだぜ。どうしてああいう発想が出てくるわけ?三池崇氏の「愛と誠」に並ぶくらいおったまげた趣向だ。 足を折った中年の歌う「襟裳岬」も相当きてたわね。 「俺は悪くない」とか、完全に行っちゃってる。 「モテキ」の森山未来がまったくもてない中卒19歳を熱演すれば、「軽蔑」の高良健吾が爽やかな笑顔の専門学生を好演。対照の妙を見せる。 森山未来が憧れる

    「苦役列車」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2012/07/19
  • 「愛と誠」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) インドなんか行かなくても三池崇史はしっかり仕事してるでしょ。 俺が「ロボット」の感想で「三池崇史も、インド行きゃあ、やりたい放題できるんじゃないか」って口走ったのをまだ根に持っているのか。 根に持っているんじゃなくて、日にいたって工夫次第じゃ、こういうぶっ飛んだ映画がつくれるってことよ。 三池崇史、インド映画に負けるなとばかり、歌と踊りで勝負してきた。 別にインド映画を意識しているわけじゃないと思うけど。 あそこまで金かけてないもんね。 でも、あのコテコテの純愛劇画「愛と誠」をコミカルで猥雑なミュージカルにしちゃうんだから、驚いた。 ミュージカルというか、昭和歌謡大全集というか、ワケわからないけど、俳優たちが学芸会ノリでいきなり歌い出す。 その選曲がみごと。 どれも手垢のつ

    「愛と誠」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2012/06/25
  • 「この空の花 長岡花火物語」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) 大林宣彦、やりたい放題。 のっけから息つく暇もない松雪泰子のナレーションの氾濫。 テロップもつける、つける。 2時間40分という長尺なんだけど、それでも語りつくせないことがあるとばかり、あらゆる手段を総動員して情報を詰め込む。 おかげで「HOUSE」と「理由」を足して2で割らないような奇妙な味わいの作品ができあがった。 というか、一時期「尾道三部作」のような真っ当な映画をつくっていた大林宣彦も、最近は奇妙にゆがんだ映画ばかり好んでつくるようになった。 この年になると怖いものはないんだろう。初期の作品にあった野心が戻ってきたというか、地を出してきた。 サブタイトルどおり、有名な長岡の花火大会をフューチャーした映画なんだけど、戦争犠牲者を弔うというこの花火大会の来歴から、明治維新

    「この空の花 長岡花火物語」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2012/06/17
  • 「死刑台のエレベーター」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) 顔が長かったばかりにエレベーターから脱出できなかった男の物語。 そう、そう、阿部寛じゃなくて谷啓だったら脱出できたかもしれないのに・・・って、そういう問題じゃないでしょ。 エレベーターが最寄階に停まらないオンボロだったばかりに脱出できなかった男の物語。 そう、そう。いまどき、あんな中途半端なところで停まるエレベーターなんて不良品なんじゃない・・・って、そういう問題でもないでしょ。 でもさあ、オリジナルのフランス映画を観たときは、気にならなかった、そういうディテールが気になるってどうなの? あんな立派なビルなのに警備員がひとりっていうのもおかしいし、警察側の捜査も相当杜撰な印象だしね。 昔は疑問に思わなかったことが、いまでは「ありえないだろう」っていう感想になっちゃうってことは

    「死刑台のエレベーター」 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
  • 途中下車します。 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

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    tanipro 2010/08/24
    好きな映画ブログだっただけに残念。お疲れ様でした。
  • 双葉十三郎、死す。 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    ショックです。 日で最も尊敬する映画評論家の双葉十三郎さんが亡くなりました。 軽妙な文章で映画質をつくその手腕には、いつも感心させられていました。 しかも、最近の評論家のように難しいことばで持って回ったような表現をすることもなく、 あくまで、平易で簡潔な評論でした。 いま、多くのブロガーのみなさんが☆取り表をつけていますが、 日で初めて映画の評価を☆で表したのも、双葉さんだったのではないでしょうか。 彼の著書「僕の採点表」は、映画ファンのバイブルです。 きょうは、いつものように、観た映画についての記事をアップする気力がありません。 静かにご冥福をお祈りしたいと思います。 合掌。

    双葉十三郎、死す。 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
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    tanipro 2010/01/17
  • 「愛のそよ風」:亀高橋バス停付近の会話 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) どうしたの、柄にもなく花屋なんかのぞいて。 俺はもともと、フラワー・チルドレンだからな。 フラワー・チルドレン? ベトナム戦争時代、愛と平和の象徴として花で身体を飾り、愛と平和を訴えたヒッピーたちをそう呼んだんだ。「愛のそよ風」に出てくるような若者たちをな。 「愛のそよ風」・・・なんとも古臭いタイトルだけど、いまをときめくクリント・イーストウッドが監督している1973年の映画。 でも、日未公開。 たまたま、ぴあフィルムフェスティバルで上映されたけど、私たちの会話を聞いて観てみたいという人が現れても映画館じゃ観られない。 じゃあ、話を続けてもムダか。 ううん、DVDでなら観られるわよ。 ふとしたことから知り合った孤独な中年男とヒッピー少女が、互いに惹かれ合うものを感じて愛し合

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  • 「アマルフィ 女神の報酬」:宇喜田バス停付近の会話 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) こんな町中に動物園があるとは知らなかった。 こういうご時世だし、今年の夏は海外に遠出する代わりにこういう近場で楽しむのもいいかもしれないわね。 きょうの新聞にも出てたもんな、「イタリア観光・日人客急減」って。 イタリアなんて、私たち庶民には手が届かない遠い国になっちゃったてことね。 そうじゃなくて、サービスが悪いとかぼったくりがひどいとかっていう理由らしいけど。 たしかに、オールイタリアロケが売りの日映画「アマルフィ」で教えられることって言えば、スリには気をつけろってことだもんね。 あと、子どもから目を離すな。子どもを誘拐されても身代金を払っちゃいけないって法律で決められている、とかな。 美しい風景とはうらはらに、恐いところねって思っちゃった。 そもそもが、ローマで娘を誘

    「アマルフィ 女神の報酬」:宇喜田バス停付近の会話 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】
  • 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」:高輪北町バス停付近の会話 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) あのビル、人間の顔みたいね。 目があって、鼻があって、耳があって・・・。ほんとだ、人間の顔みたいだ。 でも、人間と違ってあの顔は年をとらないのよねえ。うらやましい。 うらやましいか? うらやましいわよ。特に「ベンジャミン・バトン」とか観た後だと。 あの映画は年をとるんじゃなくて、主人公がどんどん若くなっていく映画だぜ。 うん、ブラッド・ピットが80歳の老人みたいな肉体で生まれて、時が進むにつれてどんどん若くなって、最後には赤ちゃんに戻っていく映画だった。でも、ね。 でも? そのブラッド・ピットを愛するケイト・ブランシェットは普通の女性だから、反対にどんどん年をとってくる。 それがあたりまえだろ。 若く、はつらつと光り輝くような肌だったケイトが、目じりに皺が増えたおとなになり、

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    tanipro 2009/02/14
    いつも以上に大反響
  • 2008年総集篇 - 【映画がはねたら、都バスに乗って】

    映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー) 2008年話した映画の一覧です。興味のある映画をクリックするとその映画の会話にとびます。 東16系統 ●東雲一丁目:「アース」 ⇒ジャパン・エア・ガシズ前:「迷子の警察音楽隊」 ⇒東雲都橋:「Little DJ 小さな恋の物語」 ⇒都橋住宅前:「ジェシー・ジェームズの暗殺」 ⇒かえつ有明中高前:「やわらかい手」 ⇒有明二丁目:「スウィーニー・トッド」 ⇒有明テニスの森:「母べえ」 ⇒有明一丁目:「子の涙」 ⇒フェリー埠頭入口:「テラビシアにかける橋」 ⇒東京ビッグサイト:「ラスト、コーション」 都02系統 ●大塚駅前:「歓喜の歌」 ⇒新大塚:「君のためなら千回でも」 ⇒大塚四丁目:「チーム・バチスタの栄光」 ⇒大塚三丁目:「人のセックスを笑うな」 ⇒大塚二丁目:「エリザベス

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