『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下、ブレス オブ ザ ワイルド)』はゲーム内での「過去」が物語に大きく関係してくる作品だ。長き眠りから覚めた「リンク」は、広大な世界を探索し、さまざまな問題を解決しながら、頭の奥底に眠る記憶を追想していく。こういった経緯もあり、過去の世界観の構築にも力が入れられている。もっとも象徴的なのが「古代文明」だろう。世界に点在する古代文明の遺物は、自然の多い『ブレス オブ ザ ワイルド』の世界観のなかでは際立っている。独特のデザインで描かれる鉄の塊は、木と草と野生生物が美しい世界におけるアクセントとなっており、はるか昔に機械文明が存在していたことを感じ取れる。 YouTubeにて先日公開された開発スタッフのインタビュー映像のなかでアートディレクター滝澤智氏は、「古代日本の縄文文化」を参考に古代文明をデザインしたことを明かしている。この「縄文文化」が、一
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