IBSで悩んでいる人は多いと思いますが、症状のある人だけがIBSなのではないようです。久里浜医療センターの水上先生によると、日本人の8割に腸の形態異常が見られるというのです。つまりIBSはむしろ日本人全体の問題ということです。 前回の話は、 食物繊維→ 乳酸菌 → 乳酸→酪酸菌→酪酸→大腸 ビフィズス菌 酢酸 の栄養 (コハク酸) ということでした。この中で「酪酸菌」が働かないと、大腸の栄養ができずに腸が萎縮し、乳酸やコハク酸がたまって下痢になるという話をしました。 また乳酸菌やビフィズス菌が少なかったり、食べる食物繊維が少ない場合には、乳酸や酢酸の量が少なく、最終的な酪酸の量も少なくなります。この場合は下痢ではなく便秘になりやすいといえます。 便秘でも下痢でも大腸の栄養不足になりやすく、前回ご紹介したIBSのそれぞれのタイプが同じ酪酸不足で説明がつきます。 「酪酸菌」とは何か
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