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『前回に引き続き、オナラの話です』
食物繊維は大腸に届いて腸内細菌によって分解されてガスを発生します。しかし穏やかな発酵だとそれらは... 食物繊維は大腸に届いて腸内細菌によって分解されてガスを発生します。しかし穏やかな発酵だとそれらは腸に吸収されます。そのときに腸内細菌は酢酸や酪酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸をつくります。このような腸内細菌は善玉菌です。短鎖脂肪酸は腸に吸収されて利用されます。特に酪酸は蠕動運動のエネルギーや腸壁細胞の形成に使われます。 ガス発生の原因になるという理由で、食物繊維や糖質の摂取を制限する医師もいますが、それはむしろ逆効果です。 糖質を制限することは高脂肪高タンパク食になり、腸内の酸性度(pH)が上昇して、悪玉菌が優勢になります。そうすると先ほどの短鎖脂肪酸がつくられずに、逆に硫化水素やインドールなどの腐敗物質がつくられます。くさいオナラは腐敗物質の臭いです。 これがいわゆる腸内フローラのバランスが崩れた状態です。こうなると腸壁細胞が萎縮したり、腸壁のぬい合わせが緩んで腸内の腐敗物質や未消化物質