iPhoneはすでにハードとして成熟している。注目すべきはむしろアップルがiOS 11に搭載したAR(拡張現実)技術の可能性だ。次世代Techメディア「PANORA」広田 稔編集長が語る、iPhoneの次に見えてくるアップルの強みとは。 今回の発表では「iPhone X」を始めとするハードウェアが注目を集めているが、個人的にはソフトウェアを推したい。「PANORA」というVR・360度パノラマ系ウェブサイトをやっていることもあって、特に気になったのはiOS 11で提供するARプラットフォーム「ARKit」だ。 次世代の「空間ディスプレー」体験への布石 昔からのiPhoneユーザーなら伝わるかもしれないが、ここ数年のハードウェアのアップデートは弱点を潰して来た順当な進化で、初期のように「この不便なのが直ったんだ!」というインパクトが薄れて来ている。それは成熟しているという、とてもいいことだろ