ものの見方や考え方は専門用語で「認知」と呼ばれているが、偏った考え方は自らを罠に陥れているようなものだ。認知に働きかけて、こころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法・認知行動療法」と言う。 認知行動療法の権威、精神科医のアーロン・ベックによると、我々は誰しも「認知の歪み」にはまり込むことがあるという。認知のゆがみは、うつや孤独、不安などの問題が出てきて、日常生活に支障をきたす。 以下の12項目は、人が陥りやすい12の思い込み、認知の歪みである。1日、あるいは1週間に、自分が何度こうした歪みに陥るかに注目してみる。それに気づくだけでも、意識的にその頻度を減らす努力ができるのだ。