ここ10年で、主流となる音楽コンテンツの提供スタイルが大きく変わった。これまで主流だったCDから徐々にデジタル音源の配信へと移行し、現在ではストリーミング再生が主流となりつつあるのはみなさんもすでに承知のことと思う。 そんな時代にもかかわらず、旧きよき時代のフィジカルメディアであるアナログレコードが再び注目されているのは、なかなかユニークな現象だと思う。ジャケット(いわゆるレコードが収納されているケース)が30cm四方あるため飾っても“映える”ことや、針をレコードに落とす再生手順そのものが楽しく思えるなど、人によって魅力に感じる部分はさまざまだが、共通しているのは“音の心地よさ”だろう。 アナログレコードの人気が再燃。特に若者の間で人気が高まっているという アナログレコードはレコードの溝から針が音を拾い上げる最初の部分からスピーカーに音を送り届けるまで、すべての行程がアナログ信号で行われて