同国ではネオナチなど右翼過激派団体の活動は最近下火になっていたが、イスラム系難民の増加で議会第2党の進歩党が「ノルウェーは男女平等の国だが、異なる考えを持つ移民を受け入れることはできない」と反移民政策を唱えるなど、ノルウェー社会とイスラム系移民社会の溝が目立ち始めている。 域内の移動の自由が原則的に保証された欧州では、より暮らしやすい国を求めて人々が移動するケースが急増。2008年の金融危機による経済状況の悪化を受け、「仕事が奪われる」と移民排斥の傾向が強まっている。実際、ノルウェーの隣国のスウェーデンでは昨年の総選挙で、極右のスウェーデン民主党が初めて議席を獲得。外国人排斥を主張する政党が躍進するケースが目立っている。