今夏の刑法改正で強姦(ごうかん)罪が「強制性交等罪」に変更され、被害者の性別が撤廃されたが、女性から女性への性暴力は今もこの条文の適用外だ。こうした被害には同性愛など性的少数者が遭いやすいが、安心して相談できる機関は極めて限られる。被害者は「置き去りにされた」との思いにも苦しめられている。【藤沢美由紀】 性別や性的指向に関係なく性暴力被害者を支援している団体「レイプクライシス・ネットワーク」には、他の機関で対応してもらえなかった人が多く相談を寄せる。年間150人ほどのうち、女性の同性愛者による相談は20人前後いる。
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