岡山県議会に自民党県議団の主導で選択的夫婦別姓の導入に反対する意見書案が19日に提出され、過半数を占める同県議団の賛成多数で可決の見通しであることが6日、分かった。同党県連幹部は「陳情を検討した上での判断。党本部や国会で議論を深めてほしい」と話している。 選択的夫婦別姓を巡っては、丸川珠代男女共同参画担当相を含む自民党の国会議員有志が、導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を約40人の都道府県議会議長に送付したことが分かっている。関係者によると、岡山県議会議長にこの文書は届いていない。 意見書案は、県議会に提出された選択的夫婦別姓の導入に反対する陳情を基に作成。制度によって家族の一体感、子どもの福祉に悪影響を及ぼす懸念があると表明し、国民に広く合意が取れていない状況での拙速な導入に反対するとしている。総務委員会の審議を経て今議会最終日の19日に採決される見通し。(共同)