印刷 フランスの高級ブランドエルメスが、自社の中国語名「愛馬仕(アイマーシー)」とよく似た表記で同じ発音の「愛瑪仕」を商標登録した中国企業に対して取り消しを求めていた問題で、中国当局がエルメスの主張を退けていたことが分かった。27日、中国各紙が伝えた。 この中国企業は、紳士服メーカーの順徳達豊制衣(広東省)。中国紙によると、エルメスは何度か異議を申し立ててきたが、「不法に取得された証拠はない」として、裁判所から昨年になって改めて要求を退けられたという。 中国国家工商行政管理総局のホームページによると、家電や靴、給水器、瓦、建築材料などの複数の中国企業が、エルメスの漢字表記の登録を試みている。エルメスが長年にわたって商標問題に悩まされてきた様子がうかがえ、日本の特許庁関係者は「有名ブランドは多かれ少なかれ似たような状況にある」と指摘している。 購読されている方は、続きをご覧いただけます