JR東海は、静岡県と7月に自然環境保全協定を締結したことを受け、リニア中央新幹線静岡工区の着工に踏み切ろうとしています。大井川の水資源、南アルプス国立公園の環境破壊、膨らむ工事費など、リニア建設の可否に関わる問題が山積みです。見通しのない事業で取り返しのつかない災厄をもたらしてはなりません。 ■水、残土、大深度 静岡工区が着工できず、9年間ストップしていた主な原因は大井川の水資源問題です。2013年、JR東海が、トンネル工事に伴って大井川上流部の流量が毎秒最大2トン減るとの試算を明らかにし、当時の川勝平太知事が着工に待ったをかけました。 大井川は流域住民の生活や農工業を支えています。水量は安定せず、水資源の確保は昔から大きな問題でした。 着工を容認する鈴木康友知事が24年に就任し、協定が結ばれました。しかし、工事で出る湧水の全量を戻すことが実際に可能かなど、肝心な問題は積み残しです。 リニ
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