――確かに「封神演義」や「テニスの王子様」などのように、90年代後半から女性ファンが付くような作品が目立つようになった印象があります いわば共学化したことで、ジャンプ全体の作風にも影響が出たかもしれない。「友情・努力・勝利」という伝統は薄まったけれども、一方で「アンケート至上主義」は残した。90年代当時、約3万通のアンケートハガキが毎週送られてきました。早いものでは、火曜日の夕方には300通ぐらい届きます。これは「速報」と言って大変貴重な情報源でした。火曜日の夕方なら、その週の号で進行している原稿にぎりぎり反映させることができます。今ではインターネットが登場し、さらにツイッターなどのSNSで簡単に読者の声を拾えますが、当時からこのようなライブ感を持った誌面作りができていたのはジャンプだけでしょうね。 ――つまり、アンケートが黄金期ジャンプを支えた源泉であったと 読者双方向の誌面作り、これが
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