バチカン(ローマ法王庁)の取材は難しい。相手は、世界約12億人の信徒を抱えるキリスト教カトリックの総本山。報道担当窓口はあるが、「どこに取材に行ったらいいのか分からない」場面も多々ある。「想定外の言動」で知られるフランシスコ・ローマ法王(78)が2013年3月に誕生して以来、イタリア語で「バチカニスタ」と呼ばれるバチカン専門記者もとまどい気味だ。 ローマ駐在となって向かったのはバチカンの広報局。ローマ中心部からサンピエトロ広場に向かう大通り「コンチリアツィオーネ通り」の突き当たり、右側にある建物に入っている。プレスカードの申請受け付けと発行、バチカン報道官や高位聖職者による記者会見や各種声明の発表、法王の外国訪問への同行を希望する記者への対応などを担当している。
![ローマ法王:なぜシリアとイスラム国で対応が違うのか | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/922f25d6fe7df56030a352916689a6c7eb672732/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2015%2F01%2F27%2F20150127mog00m030002000p%2F81.jpg)