駒澤大学の経済学者である井上智洋氏は、「今後人工知能の発達によって失業者が一定数出てきてしまうのは避けられない」と語る。 そして、人工知能によって失業者が生まれることを「技術的失業」という言葉で定義している。 事実、アメリカでは文書作成の仕事をはじめ職種そのものがなくなり、再就職できずにいるひとたちが多くいる。これから世界でこのような状況は加速してしまうのだろうかーー。 「技術的失業」とは一体なにか? ー人工知能が人間の仕事を代替するようになると失業者が増えることが懸念されます。これから起こる「技術的失業」とは、一体どのようなものを指すのでしょうか? 技術的失業とは、人間が創出する技術的なイノベーションによってもたらされる失業を意味します。実はこの技術的失業という言葉は昔からある言葉です。 最初に技術的失業が起きたのは産業革命期(1770~1830年)のイギリス。 それまで人びとの手作業で
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