最近、なんとなく思っていることがある。はっきりと決断したわけではない。うまく言葉にもならない。が、とりあえず、言葉にしてみると、「退屈に生きよう」ということだ。我ながらばかげたことを言っているなとは思う。 退屈に生きるということは、退屈を味わうことだ。あー、退屈だ。ひまー、やることない、つまんない、ということだ。 そう、僕が若い頃、そうだった気がするのだ。 若い頃、なんだか生き急いでいて、「君、早死するよ」とも言われたものだが、その反面、あるいはそうだったからなのか、退屈に悩んでいた。退屈にいらついていた。それでどうしただろう。なんかしていた。散歩したり、本屋行って立ち読みしたり、ゲーセン行ってピンボールしたり、わけもなく電車とかバスに乗ったり。まあ、そして得られたものは、また別の退屈だったりもした。 いつからか、退屈を失った。仕事と子育てのせいもある。子供が小さいときなんか、自分の時間す