今年も全国学力テスト(全国学力・学習状況調査等)が4月16日に、国・公・私立学校の小学6年生と中学3年生の全児童・生徒を対象に、国語と算数・数学の2科目で行われることになっている。過去問(過去問題)を解かせたりするテスト対策も現在では普通のことのようになっているが、4月に向けていっそう熱を帯びてくるのだろう。 その全国学力テストについて、「教育基本法に違反している」と指摘する人がいる。埼玉大学教育学部の高橋哲准教授だ。彼は次のようにいった。 「旧教育基本法の第10条第1項、現行の教育基本法では第16条第1項で禁じている『不当な支配』に牴触しています。全国学力テストは教育基本法違反なわけです」 ちなみに現行の教育基本法第16条第1項では、「教育は、不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の 定めるところにより行われるべきものであり、教育行政は、国と地方公共団体との適切な役割分担及び相