May 31, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Tomoko Sakamoto ロックダウン以降世界中の美術館が休館を余儀なくされる中で、オンライン・ミュージアムの新しい試みが数多く行われている。その中で今回注目したいのはマドリッドの〈ソフィア王妃芸術センター〉のウェブサイトにて公開中の『Rethinking Guernica ゲルニカ再考』である。 パブロ・ピカソの代表作にして、20世紀絵画の中で最も大きな影響力を持つ作品のひとつと言われる《ゲルニカ》。戦争の悲惨さを描き、反戦の象徴として世界中に知らない人がいないほどに有名なこの作品を一目見るために、普段であればここに年300万人以上もの人が訪れるという。 しかしこの作品が描かれた稀有な経緯や、ピカソの膨大な仕事量、そしてこの作品の移転、評価の変遷の歴史について知る人は驚くほど少ない。この作品はピカ
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