執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等食品分析に従事。広く食品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2017年8月10日 木曜日 キーワード:農薬 昨日、島津ヨーロッパから宣伝メールが届いた。 Fipronil in your breakfast- eggs & honey? 今欧州で話題となっている農薬フィプロニルが、島津の分析機器LC/MS/MS8060で高感度に測定できますよというもの。商売上手。 オランダの卵にフィプロニルが検出された件について、適切な情報は8月8日付の畝山智香子さんの、“食品安全情報blog”を読んでから、いろいろ考えてほしい。卵からの検出された濃度は0.003~1.2ppm程度で、もし1.2ppmの卵を子供が食べた場合、イギリスの子どもの97.5%タイル摂取量データでは急性参照用量(ARfD)