7月の豪雨災害で失われた83人の命。 被害を少しでも減らすことはできなかったのか。 課題や教訓を導き出すため、私たち(藤島、齋藤)は、各地の記者を通じて情報を集め、被害にあった「場所」や「状況」を詳しく見ていくことにしました。 被害にあった場所別で見ると、最も多かったのは「屋内」で死亡した人でした。実に7割にあたる58人(70%)に上りました。 今回の災害は、未明から朝にかけての、人が自宅にいることが多い時間帯に発生したことが影響していると考えられます。 驚いたのは、このうち少なくとも7人は「2階にいたとしても助からない」ケースだったことです。 私(藤島)は、災害報道の担当として、事態が切迫している時には、テレビで「2階で安全を確保して下さい」と呼びかけることがあります。もちろん、それでは命の保証ができない人がいることは理解していましたが、現実にその事実を突きつけられ、衝撃を受けました。
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