ブックマーク / note.com/hayakawayukio (5)

  • 福徳岡ノ場から日本各地にいま漂着している軽石|ドローンを飛ばして鳥になろう

    西表島沖1924年10月31日噴火の軽石が翌1925年にかけて日各地に漂着したのが、日で知られている唯一の前例である。その軽石漂流を示した関(1927)の地図に、漂着した月日を見やすく加筆した。 2月に鹿児島、3月に紀伊半島、5月に熊長崎、6月に関東だった。今回の噴火は8月13日だったが、軽石が沖縄近海に集積したのは10月下旬だった。西表沖1924年軽石と同じ季節だ。11月中旬から伊豆諸島と関東南岸に漂着し始めてはいるものの、大部分の軽石は沖縄近海にまだ停滞している。九州・四国・州・北海道への格的な移動は、西表島沖1924年軽石漂流の季節感を踏襲するとみられる。(この段落は2021年12月10日記) ▼福徳岡ノ場8月13日軽石の漂着日 10月5日 沖縄県(北大東島 10月12日 鹿児島県(奄美大島 11月10日 東京都(式根島 11月15日 千葉県(館山市相浜 11月23日 茨城

    福徳岡ノ場から日本各地にいま漂着している軽石|ドローンを飛ばして鳥になろう
  • 6月12日 火山の冬|ドローンを飛ばして鳥になろう

    今日は、ちょっと息を抜いて、火山に関するお話をします。うんちくを語ります。眉につばをつけつつ気軽に聞いてください。ウソは言いませんが、当かどうかよくわからないお話が多いです。歴史をさかのぼって事実をつかまえようとするのは尊いし推奨されるべきことですが、どれほど努力しても間違いのない事実が確認できるまで至るのはなかなかないものです。 インドネシアのスマトラ島のトバ火山で7万3500年前に、第四紀における世界最大の噴火が起こりました。長辺100キロ・短辺40キロのトバ湖は、その結果として生じたカルデラです。 右下に挿入したグラフを見てください。横軸が時間で、縦軸が海水の酸素同位体比です。酸素同位体比は海水の温度を示していると思ってください。7万3500年前は、前回の温暖期から氷期に移り変わるときにちょうど当たります。このトバ火山の噴火で地球に火山の冬が訪れて、氷期への移行が加速したと信じる人

    6月12日 火山の冬|ドローンを飛ばして鳥になろう
  • 5月8日(1)火砕流と熱雲|ドローンを飛ばして鳥になろう

    火山で発生する流れ現象にはさまざまなものがあります。まず、火砕流と熱雲(ねつうん)をこの記事(1)で説明します。次に(2)ラハール、そして(3)土石なだれを説明します。今日は3記事からなります。 日のほぼ裏側、カリブ海の西インド諸島にマルチニークという島があります。フランス領です。住んでる黒人たちはすらりと背が高くて、クロワッサンがとてもおいしい島です。日から行くには、ニューヨークとプエルトルコで乗り換えが2回必要です。遠回りになりますが、パリを経由すれば乗り換え1回で行けます。(note記事の図はすべて、クリックすると大きくなります。) この島の北端にあるモンプレーという火山が1902年5月8日に激しく噴火して(あれ、今日だ)、サンピエールという人口2万8000人の街が文字通り壊滅しました。上の写真左は5月30日の噴火写真です。熱雲が海岸まで届いています。先端からの煙がまっすぐ上に立

    5月8日(1)火砕流と熱雲|ドローンを飛ばして鳥になろう
    taron
    taron 2021/06/03
    雲仙のは「熱雲」なのか。
  • 5月1日 火山には勝てない|ドローンを飛ばして鳥になろう

    FNN(1分32秒) 1991年5月24日朝に発生した初めての火砕流です。地元のテレビクルーが撮影しました。モクモクした雲が静かに谷を下っています。大音響とともに襲ってくるわけではないので、恐怖を感じません。 注:noteで動画閲覧すると、画面の縦横比が違うので下が切れます。画面上端に表示されているタイトルをクリックして別窓で表示されるYouTubeで閲覧すると切れることなく全画面で見ることができます。この記事の他の動画にも当てはまります。古い形式で録画したからです。 FNN(1分12秒) その日の午後、火砕流が下った谷にテレビクルーが入ってカメラ取材しました。次の火砕流がいつ襲ってくるかわからなかったので、これはきわめて危険な行為でした。記者は「溶岩流」と「崩落」の語を使ってレポートしました。溶岩ドームが成長して落石が起きた程度に思ったようです。湯気が上がっているのは、「崩落」した「溶岩

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  • 6月5日 過去を調べる|ドローンを飛ばして鳥になろう

    火山は噴火するから火山なのですが、いつも噴火しているわけではありません。ほとんどの時間を寝て過ごし、ときどき目を覚まして噴火します。大きな噴火はめったにしません。ですから、せいぜい100年しか生きない人間が火山を研究するときは、日中いや世界中で起こる噴火を対象にしてもまだ足りないので、過去に起こった噴火を調べることになります。 文字史料は批判的に読む昔の人が書き残した文字記録の中には火山が噴火したことを書いているものがあります。 ただし、書いてあるからといって、それが事実かどうかはわかりません。ひとは、自分の主観で文章を書きます。自分の都合よいように書いたり、ときにはまったくのでっちあげを書くこともあります。いまニュースで耳にすることがらのなかにもそういうことが多い、いやむしろそういうことばかりだと、みなさんにも納得してもらえるだろうと思います。 文字記録に書かれた内容は、鵜呑みにするこ

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