ブックマーク / yashio.hatenablog.com (6)

  • 高卒新人に資産運用を説明する - やしお

    今年入社の高卒の新人と雑談していて「会社の確定拠出年金のこととか何を選ぶのがいいとか分からない」という。集合研修でも制度そのものの解説はあったけどよく分からず、学校でも習わなかったので、漠然としか分からないと言っていた。 それで「自分はこういう理解で、こうしている」を整理して伝えることにしたのでそのメモ。結論としては「長期でインデックス投信」なのだけど、そこに至るバックグラウンド等も含めて説明したいと思った。 前提 そもそも趣味仕事に注力したいので、株や不動産を一生懸命やりたいとは全く思っていない。 自分は普通の会社員で、その道のプロ(銀行員や証券マンやファイナンシャルプランナー)ではない。 大損は絶対に嫌だし、時間を遣いたくない。株の勉強とかもしたくない。 経済システム 現在は「産業資主義」というOSで世の中が運用されている。 このシステムでは「富の総量が時間の経過で増えていく(右肩

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  • 「ドン」がネットワークのくびれで機能する - やしお

    森喜朗元首相の女性蔑視の価値観・言動が問題視され、五輪組織委の会長辞任のニュースが流れている時に、たまたま森功『同和と銀行』を読んでいた。森喜朗はこれに近いと考えると分かりやすいのかもしれない、とふと思った。 20年前に数々の舌禍で内閣支持率7%で退陣したのに、再び公的な要職に就けるのは何なんだろう。再びその言動が批判されても、理事会からは退任させられることもなく、「余人をもって代えがたい」と擁護される。 普通に考えれば「余人」は絶対にいる。もっと若くて能力が高く、価値観や言動もふさわしい人物は確実に存在する。人の意思による辞任ではなく、理事会が解任することで「この組織の価値観ではない」と示した方が良いだろうと思える。しかし周囲は森喜朗を高く評価して固執しているように見える。そのズレがどうして生じるのか、と不思議な気持ちになっていた。 「調整力」「影響力」「人脈」などが評価されるのだとし

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  • 中国工場の操業再開までの流れ - やしお

    大手メーカーに勤務していて、中国に生産子会社がある。新型コロナウイルスの報道がされ始めたのが1月初旬で、春節の休暇からそのまま操業停止だったのがようやく先週から再開された。 赴任している日人スタッフが全員春節に帰国していなかったので、そのまま向こうで再開のために奔走していた。(自分は何もしてない……)たぶんどこの会社でも似たような状況だったのかなと思うし、会社の具体的なことは書けないけどどんな動きがあったのかは、記録として残しておきたいと思った。 工場の話の前に、日側の社がどんな動きをしていたのか時系列で並べておく↓ 【12月下旬】この時点で中国国内では「武漢の方で変な病気が流行してるから行かないほうがいいよ」と噂があって出張者が向こうの人から言われるケースがあった。(武漢での肺炎状の症状の集団発生は12月中旬に起こっている。) 【1/7】[会社] 「中国で謎のウイルス性肺炎が流行」

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  • 顕微鏡という光学システム - やしお

    ※この記事は、光学顕微鏡を使ったことのある人以外には全く興味を持ってもらえそうにない記事ですが、顕微鏡をなんとなく知っているという人にとってはかなり面白い話なんじゃないかと思っております。 顕微鏡の初心者にとって、まず意味不明なのは開口絞りと視野絞りという二つの絞りではないかと思う。なぜ2種類もあるのか(カメラなら絞りは一つしかないのに)、調整しなくても像は見えるのになぜついているのか(実際、小中学校の理科の授業で使う顕微鏡にはついていないのに)。私自身わけがわからなかった。わけがわからなくても、操作の仕方を丸暗記していればそれで事足りていた。開口絞りは「接眼レンズを外して見える黒い外枠の8割くらいの大きさになるように調整する」、視野絞りは「接眼レンズを覗いて黒い外枠に外接するように大きさを調整する」、という操作法だ。しかし、どうしてそうするのかという理屈を長いこと知らずにいた。ところがこ

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  • フィリピンの事情あれこれ - やしお

    フィリピンという国名はもちろん知ってるし、東南アジアの国だってことも知ってるけど、それ以上のことはよく知らなかった。「フィリピンパブ」「ドゥテルテ大統領が麻薬犯罪者を殺している」「大平洋戦争の激戦地」くらいの断片的なイメージを漠然と持っていただけだった。(そういう人は多そう。) 7年前からフィリピンのストリートチルドレンを支援している日のNPO(ICAN)に毎年寄付を続けていて、なのに今まであまりちゃんと知ろうとしてこなかった。 最近、Skypeでフィリピン人と英会話学習するサービス(レアジョブ)で毎日3~6人くらいのフィリピン人と話をする機会があって、興味が出てきて井出穣治『フィリピン』(中公新書)を読んだり、フィリピンのニュースサイトを読んだりして、もう英語を勉強したいのかフィリピンを知りたいのかわからなくなってきた。 忘れる前にまとめておこうと思って。 地理 歴史 対日感情 国名

    フィリピンの事情あれこれ - やしお
  • 出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお

    財務省の文書改竄の話を見ながら、「出口をふさぐ」と「人事権を握る」を同時にやると、「正しいことをやる」より「人事権者に気に入られる(過剰な配慮や忖度をする)」を選ばざるを得なくなるんだ、みたいなことを思った。「出口をふさぐ」というのは、別に官僚をクビになったってアカデミックや民間でキャリアや実績を積み上げられるし、政権が変わればまたスタッフになれるかもといったパスがなくて、一度辞めたら二度と戻ってこれないといった出口のなさのことで、「人事権を握る」というのは2014年に設置された内閣人事局によって審議官クラス以上の各省庁の人事権が内閣に集約されたこと。 学校なんて行かなくても大丈夫、別に大学にも入れるしと思っている(親や周囲が思わせてくれる)子であれば大丈夫でも、そうでないと追い詰められて自殺してしまうのと似ているのかもしれない。 官僚は外部との流動性が低いというのは、日が「ポストに人を

    出口をふさいで人事権を握ると人が狂う - やしお
    taron
    taron 2018/03/31
    体感的には、納得できる話だけど。/『大惨事と情報隠蔽』を見ると、出口塞がなくても、人間はけっこう、狂うもの。
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