「SMBC日本シリーズ2022」で30日、オリックスが第7戦(神宮)でヤクルトに逃げ切り勝ち。対戦成績4勝2敗1分けで日本一に輝き、就任34年目の宮内義彦オーナー(87)=オリックス本社シニア・チェアマン=は勇退のシーズンを胴上げで締めくくり、「冥土の土産」と冗談とも本気ともつかないように笑った。2004年に近鉄を吸収合併し、愛称「ブルーウェーブ」と本拠地・神戸を捨て、大阪の地で「バファローズ」を継承したことで、前回1996年日本一メンバーのイチロー氏を始め多くのファンを悲しませたが、積年の呪縛の数々を解く大団円を迎えた。 (山戸英州) 中嶋監督の後にマウンド上で5度胴上げされ、「無上の喜びですね。胴上げやってもらいたいなというのが実現してね。まあ、冥土の土産といったら叱られるな。ちょっと早いけども、いずれにしても仰木さんに報告ができたと。僕としては無上の喜びですね」としみじみ語った87歳